#2

「うわ、ねーちゃん怖すぎ…」

「ねえ、お姉ちゃん、ママ居ないの?」

母が好きな楓は、既に眼に涙を溜めていた。



「なんでこんな朝早くから出かけるのよ!」

イライラして爆発しそうな真帆だが…

「うわあああん!」

楓が先に爆発した。



「楓、1日だけだから、我慢しよ?」

今、1番冷静な優太が楓に語りかける。

「ママァァァ!」

優太は、はぁーとため息をついた。



「ため息つきたいのはこっちだし。」

「なんでもいいけど、今日はどうするの?」


「何が?」

真帆がキッと優太を睨むと

「やっぱりねーちゃん怖いわ…」

と優太は真帆に気づかれないようにそっと呟いた。

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