第65話 恋愛全振りで先輩のガードを突破する!
受験。それは惹かれ合う男女を引き裂く運命の壁。
「ち、ちなみにどこの大学を受験?」
「〇〇大学だが?」
国立志望……だと?
あたしが進む血染めの赤点街道には決して通じぬ道。ああ、運命の女神のなんと残酷なことか!
「ふーん」
ガクブルっているあたしの横に近づいて、幼馴染が小悪魔ボイスで言う。
「私もそこにしようかしら」
……こうなったら背に腹はかえられない。
恋愛全振りで勉強を捨て、卒業までに先輩のガードを突破する!
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