第20話 あたしの先輩はガード以外も優秀

 今日はバレンタイン、チョコ攻めの日である。

 しかし最近の攻勢で先輩はドン引き気味だ。ここは敢えて動かず引き技で焦らす!


「……」


 いつも通り本を読む先輩。


「……」


 本当にまったく変わらず本を読む先輩。


「……」


 時空から切り離されたように本を読む先輩。


「……」


 チャイムが鳴った。


「もうこんな時間か」


 そう呟いて帰り支度を始める先輩の机にチョコを叩きつける。


「……バレンタイン!」


 先輩はガードだけでなくスルーも優秀。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る