第9話 あたしの先輩のガードは固いだけでなく早い
先輩とイチャコラしたい。
ただそれだけを人生の糧として生きてきたあたしにとって過酷な時期がやってきた。テスト期間だ。
「だけどピンチはチャンスよ。ここで先輩に『勉強を教えて下さ〜い』と頼み込み、あわよくば部屋に上がり込んであれよあれよと不慮の事故を起こせば……」
とスマホを取り出した瞬間に先輩からメッセが届いた。
『しばらく勉強に集中するから連絡禁止な。テスト頑張れよ!』
先輩のガードは固いだけでなく早い。
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