平和な世界なのに 女性しかいないハーレム天国なのに 最悪な世界でした

あつし

前編



「それじゃあ 争いのない平和な世界でお願いします」


「それでは 20年前に種族間の争いがなくなり 100年間の平和条約が結ばれた世界がありますがどうでしょうか」


80年間は確実に平和ってことか


「そこでお願いします」


「あなたの転生時の年齢は20歳 この世界の人達より強い肉体を持って生まれ変わります よろしいですね」


「はい」



俺は光に包まれ 転生した







光が収まると


おっ


周りには薄着の女性達が 薄着というか ほとんど裸の女性もいる


俺に気づいた女性達が俺の側に走ってきて


「転生者様 ようこそいらっしゃいました」


おっ 俺が転生者だと知っているのか


「よろしくお願いします この世界のことを何も知らないのでいろいろと教えてください」


「は~い 私が教えま~す」


おっ 可愛い


長く綺麗な薄紫色の髪 青い綺麗な瞳 とても可愛い


「よろしくね え~と」


「私の名前はカレン 転生者様 部屋の中でゆっくり話しましょ」


「えっ よろしく カレン」


いいのか そんな世界なのか 俺の他には男性がいないみたいだけど


俺はカレンの後に続き 家の中に そしてベットに


そんな美味しい話は


カレンが俺に抱きつき


キスを


まじか いいのか


カレンはにっこりと微笑み


楽しみましょ っと


俺はカレンを抱きしめ


ベットに倒れこんだ


そして


……







「転生者様」


2回目が終わった時 入り口から 声が


そこには 老婆が


「何か 用事ですか」


「いえ 今から転生者様の歓迎を 私で歓迎をいたしましょう」


はっ いや 無理だから カレンを見ると


笑いながら言ってきた


「ふっふっ 食事が出来るまで 楽しみましょ」


あっ 食事のことだったのか ふぅ~ じゃあ お言葉に甘えて


……









家から出ると沢山の人達が集まっていた 全員女性だ


そして 俺は席に誘導されて座る


前に出された皿には蓋がついていたので開けると


うっ なんだ …… さっきの


まさか 私で とは このことなのか


「どうしましたか 美味しいですよ 特に転生者様の部位は特別です」


何を言っている ふざけているのか あっ


周りを見ると みんなが夢中で食べていた


まじか


「すみません 他の食べ物はないのですか」


「お口に合いませんか」


いや 絶対に無理だろう


「他の肉は」


「他の部位が良かったですか」


「いや 他の動物の肉は」


「えっ 何を言っているんですか」


んっ 何かヘンなことを言ったかな


「え~と 豚や牛や鳥とか」


「とんでもありません 他の種族を食べようとするなんて この世界では非常識ですよ 犯罪になりますよ 下手をすれば戦争に」


えっ それじゃあ


「魚は」


「魚族も一緒ですよ」


えっ 魚もダメなのか それなら


「果物や野菜なんかは」


「植物族も一緒です 他の種族の命を奪ってはダメですよ 多種族には迷惑をかけない これがこの世界の常識です」


なっ それで ……


「ほら 転生者様も 遠慮せずに」


うっ 無理だから


俺は黙って席を立ち 家の中に


すると3人の可愛い女性が


「今度は私達と一緒にどうですか」


えっ いいのか


俺は食事のことを忘れて


彼女達と


……











目が覚めると また違う女性達が


「おはよう 何か用かな」


「ふっふっ 今度は私達がお相手をしてもよろしいですか」


おっ


「もちろんだよ」










あ~ 腹減った そろそろ起きるか


「どうぞ お水ですよ」


「ありがとう ライザ」


何か食べる物は


「どうしましたか」


「お腹が空いてね」


「それでしたら 昨日の残りがありますよ」


えっ 無理だから


「他には無いの」


「えっ 何度も言いましたが 食べていいのは同族のみですよ」


うっ 吐き気が


「ちょっと 外に出てくるよ」


まじか 何だこの世界は 確かに 戦争や争いは無いようだが


……


「お兄さんも飛ぶの」


えっ


小さな女の子が俺に話しかけてきた


「飛ぶって 俺は空を飛べないよ」


「そうなの この前の転生者のお兄さん達は皆でそこから飛んで行ったよ」


飛ぶ …… 空を いや そうなのか 崖から飛び降りたのか


……


「どうしたの」


「いや 何でもないよ そうだ この辺りには他の種族はいないのかな」


「周りには植物族や向こうにはオーク族がいるよ」


オークか 豚の魔物だよな


……


「転生者様 今度は私と」


また違う女性が 可愛いが お腹が


しかし 女性の誘惑には勝てなかった





ふぅ~ 天国のようだけど お腹が そろそろ限界


夜になってから 俺は家を抜け出した


家の中にあった剣を持って


……


向こうにオークが


……







進んでいくと2メートルくらいの2足歩行の豚の魔物が いや こいつがオークか


んっ もう1匹小さいオークもいるのか


俺が剣を構えるとオークは槍を構えた


その時 後ろから


「転生者様 何をしているんですか」


女性が1人 俺を追いかけてきていた 見張りだったのだろうか


しかし 俺は小さなオーク目掛けて走る


そして 剣を上段から振り下ろした


もう 限界だ 食ってやる


確か 炎の魔法が使えるはず


炎 っと叫ぶと倒れているオークに炎が


俺はオークを食べやすい大きさに切り 焼いて食べる


ふぅ~ やっと食事にありつけた


「きゃああ~ 助けて~」


後ろから女性の叫び声が


オークが生きている女性に 食らいついていた


化け物め


しかし 先に口を開いたのはオークだった


「化け物め 殺しておいて 火あぶりまで」


んっ 何を 言葉が通じるのか


「貴様こそ 生きたまま食らいつくなど化け物だろ」


「これが俺の世界では当たり前だったが 転生前の世界では同族を食べることなどしなかったが この世界は」


「えっ お前も転生者なのか」


「お前もか」


「ああ そうだ 俺の世界でも同族は食べなかった 他の動物を焼いたりして調理して食べるのが普通だったんだ」


「そうだったのか それは悪かったな」


「えっ 俺のほうこそ」


……


……


俺もオークも食べ残りはアイテムボックスの中に


オークが俺に


「お前はこれからどうするんだ」


「どうとは」


「他の種族を食べたのだから 俺もお前も犯罪者だ 両種族に命を狙われることになるだろう」


えっ そうなのか しかし 人を食うのは無理だ この世界では非常識と言われるのかもしれないが……


「他に人の住む場所はないのかな」


「そりゃあ あるだろうが どこに行っても同じだぞ 俺は他のオークの村から来たが どこも同じだった」


そうなのか


その時 槍を持ったオークの群れが向かってくるのが見えた いや あれは人か 人もいるのか


「どうする え~と 俺の名前はあつし オークにも名前はあるのか」


「俺の名前はアドだ」


「アド 一緒に行くか」


「ふっ そうだな 行こうか あつし」

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