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2019年10月2日 12:03 編集済
こんにちは、はじめまして。フォローして楽しく読ませていただいております。1つ目に関しましては、①文章の始まりが会話文でない「で始まるときも、現行の出版社の扱いとしては字下げはしない。しかし有名作家の中には会話文も非会話文も、「を行頭で使うときは字下げをする、というこだわりを持っている人もいるので、出版社・編集者との協議になりそうです。②このような文があったとします。ex. 私が小麦粉と間違えて購入してしまったのは/「片栗粉」だった。(/は位置を示す便宜上入れたものですので、見えないものとお考えください) もし、/の位置にスペース的な問題で行の終わりが来てしまい、次の行が「片栗粉」で始まる場合、改行されたのかされてないのか読者にはわかりません。 /の位置に改行を入れるならば、判別しやすいよう次の行頭「の前で字下げをすべきと主張する人もいます。 しかしたいていの場合、編集段階で前の行の字数を調整して(ex.「間違えて」→「誤って」、「購入して」→「買って」など)、行続きであることがわかりやすいように「の位置を変更するのが主流のようです。 私個人は、ペーパーはそれでいいとしてもWEB小説の場合、スマホやPCなどの画面サイズの問題や拡大縮小表示で行末の位置はあちこち動くので、あまり気にせず①と同じでよいと思います。 2つ目についてですが、会話文内改行は軽い読み物ではよいでしょうが、格の髙いコンテストなどではそれだけで落とされるやつだそうです。改行が必要になるような長い台詞は、一度切って、会話の相手の台詞や地の文、独白などで一息置いてというのがよいと思います。 3つ目については、このようなものを見つけました。***「 」の中に会話や引用を入れる場合に用いる。『 』の中にさらに語句を入れる場合は、ダブルミニュート、あるいは“ ”(ダブルコーテーション)を用いる。(小笠原喜康 (2002)『大学生のためのレポート・論文術』*3: 40、一部改変)*** ダブルコーテーションは横書き向きですので、ダブルミニュート(ひげ括弧・ちょんちょん・ののかぎ、とも)が縦書きでも崩れず文芸的にいいですね。 ここでまた私見なのですが、これはあくまでも引用を多用せざるを得ない論文書きの作法であり、よほどのことがない限り、文芸作品にはカッコ内カッコ内カッコというのは使わないほうがいいです。読者を混乱させますし、会話文内に多重の層を作ってしまうので読みづらいです。 使わなくて済むようにするのが作者の文章力の見せ所です。 学びのきっかけを与えてくださってありがとうございました。
編集済
こんにちは、はじめまして。
フォローして楽しく読ませていただいております。
1つ目に関しましては、
①文章の始まりが会話文でない「で始まるときも、現行の出版社の扱いとしては字下げはしない。しかし有名作家の中には会話文も非会話文も、「を行頭で使うときは字下げをする、というこだわりを持っている人もいるので、出版社・編集者との協議になりそうです。
②このような文があったとします。
ex. 私が小麦粉と間違えて購入してしまったのは/「片栗粉」だった。
(/は位置を示す便宜上入れたものですので、見えないものとお考えください)
もし、/の位置にスペース的な問題で行の終わりが来てしまい、次の行が「片栗粉」で始まる場合、改行されたのかされてないのか読者にはわかりません。
/の位置に改行を入れるならば、判別しやすいよう次の行頭「の前で字下げをすべきと主張する人もいます。
しかしたいていの場合、編集段階で前の行の字数を調整して(ex.「間違えて」→「誤って」、「購入して」→「買って」など)、行続きであることがわかりやすいように「の位置を変更するのが主流のようです。
私個人は、ペーパーはそれでいいとしてもWEB小説の場合、スマホやPCなどの画面サイズの問題や拡大縮小表示で行末の位置はあちこち動くので、あまり気にせず①と同じでよいと思います。
2つ目についてですが、会話文内改行は軽い読み物ではよいでしょうが、格の髙いコンテストなどではそれだけで落とされるやつだそうです。改行が必要になるような長い台詞は、一度切って、会話の相手の台詞や地の文、独白などで一息置いてというのがよいと思います。
3つ目については、このようなものを見つけました。
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「 」の中に会話や引用を入れる場合に用いる。『 』の中にさらに語句を入れる場合は、ダブルミニュート、あるいは“ ”(ダブルコーテーション)を用いる。
(小笠原喜康 (2002)『大学生のためのレポート・論文術』*3: 40、一部改変)
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ダブルコーテーションは横書き向きですので、ダブルミニュート(ひげ括弧・ちょんちょん・ののかぎ、とも)が縦書きでも崩れず文芸的にいいですね。
ここでまた私見なのですが、これはあくまでも引用を多用せざるを得ない論文書きの作法であり、よほどのことがない限り、文芸作品にはカッコ内カッコ内カッコというのは使わないほうがいいです。読者を混乱させますし、会話文内に多重の層を作ってしまうので読みづらいです。
使わなくて済むようにするのが作者の文章力の見せ所です。
学びのきっかけを与えてくださってありがとうございました。