第26話 重箱

 私はこの間後で悔やんで後悔した。


 違う違う。

 重箱文章の話ではありません。

 ホントの重箱、いわゆる「お重」ってやつです。


 うな丼、天丼、かつ丼

 これらがお重に入ると、うな重、天重、かつ重となるわけですが……



 誰か偉い人

「丼ものをお重にするの禁止条例」って作ってくれませんか?




 いやぁ、完全に私的意見なんですが、重箱に入った丼もののツユやタレが染みたご飯って、重箱の隅を楊枝でほじくるようにしないと食べにくいんです。

 汁っ気でご飯粒がすごい底辺の四隅に張り付く。

 返せよぉ!俺のご飯粒ぅ!



 ちょっと腹立ったのは、某所で食べたかつ丼

 ちなみに蕎麦屋です。

 メニューに「かつ丼」と書いてあって、私も「かつ丼ください」って頼みました。

 出てきたのはかつ重(しかもプラスチックの重箱(笑))


 ビックリしたよ!

 あなた蕎麦屋ですよね!丼は店に腐るほどあるよね?


 あと、付け合わせのお漬物が「きゅうりの〇ューちゃん」だったのが怒りを増幅させました。

 〇ューちゃん大好きだけど、かつ丼はそうじゃねぇだろ!あぁ⁉





 やっと北海道も桜が咲きました。

 友人のおごりで、お重に入った仕出しの幕の内弁当

 花見しながら食いました。


 うん、うめぇ!

 固めに炊かれたご飯、汁気のないおかず

(カスカスじゃないですよ、ちゃんとおつゆを煮含めてある美味しいおかず)

 お箸で無理なく摘まめるお弁当、四角形の中に詰められた美味しさと見栄え。

 重箱はこう使うもんですよ、うん。




 世の丼もの屋さん、丼ものは丼に入れて下さい。

 食材も器も食べる人も幸せになりたい!

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