事象定義技術

事象定義技術PDT


 ホログラフィック原理をベースにして発展した技術。

 そもそも世界に実体はなく、世界として観測されているに過ぎない。つまり、人間は自然発生した自己相似的な関係性を認識し、利用しているに過ぎない――そのような考えに基づき、当の関係性(事象定義PDコード)が記述されている事象の地平面アカシツクレコードにアクセスする技術を柱としている。

 しかしながら事象定義PDコードは極めて複雑かつ難解であり、アース文明においても通信分野への実用化が図られたのみだった。

 ミコトがユグドラシルに転送されたのは、国際リニアコライダーILCにおける実験によって事象の地平面アカシツクレコードに記述された位置情報が書き換えられたためであり、タカシはその現象を逆再現することでミコトを地球に帰還させることに成功した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る