台本案
枝垂
台本案
「ヒーローを殺す」
60分モノ。精神世界をメイン?主人公の語りが多くなりそう。言葉でなくストーリーで伝えたい。
子どもの頃憧れた正義の味方。僕らは彼らから何を学んだのだろう。今の僕らは。
僕の中のヒーローは死んだ、いや、殺したのか。子どもの頃の無垢な自分が言う。将来の夢は、ヒーローになることです!
現在と過去のギャップ。
押し潰される、だけど、どうか、逃げないで。立ち向かうことだけを教えられて退路を塞がれる。
お互いの正義の為に戦っている?
真っ黒悪役キャラクターも、彼の正義を持って戦っていたのだろう。
けど。この社会は。戦わせてくれないんだ。潰されるだけで。一方的に、私利私欲に塗れた正義の矢を打ち続ける。どんどん先端から腐っていく。
正義と悪。必要悪という言葉があるように、正義だけで世界は成り立たない。
だけど、この世は必要じゃない悪が多すぎる。
最終的に、自分の目指していた「ヒーロー」の正義すらも殺して、進む…止まる?
お前のような正義は、この世では通用しないんだよ。
「氷面着陸」
参考→ダークリバーの執事…the deacon of myrka
その町には、永久湖氷がある。
その湖は、あるクリスマスの酷い嵐のたった一度だけ、その表面が割れ、水面を見せた。
そして、二人の男女を飲み込んで、また凍りついた。
普段から通り道として活用されていたその湖は、その事件からずっと立入禁止区域となって住民の行く手を阻んだ。
両親の離婚→永久湖氷の町へ
耳の聞こえない少女との出会い
母親の初恋の男とその息子
母親が女になる瞬間→嫌悪
父親の無関心さ→嫌悪の重なり
少女の死。母親の死。娘は何を思う。
亡き母を投影されていた息子。父親からの脱却。
置いてきたもの。忘れてきたもの。触れなかったもの。やり直したいのか、失くしたいのか。少女は湖に食われたのではないか、いつか治るという空回りの勇気づけに疲れて、食われにいったのではないか。
湖の上に立ち、何を思うのか。
記憶の齟齬…回想を各々の主観で演じさせる→事実を隠蔽、答えは観客に与えない。思考を巡らせる舞台。
「ドレスコード」
コント。同窓会って何を着ていけばいいのだろう。
コード、にかけたネタ。
「あなたが産まれる前のおはなし」
高校演劇のお祭りのテーマ没ネタ。
テーマは「前夜祭」
一週間後、あなたは誕生日を迎える。それは、0歳の誕生日。ここは天国。君はここで、産まれる準備をするんだ。
人間はこれを繰り返している。
生まれ、死んで、また転生の準備をして、産まれ…時には、この輪廻転生のループから外れる者もいる。自らもう一度を選ばずにいる者が。
彼らは永遠に天国に取り残され、生まれる人々を見送るのだ。
どうして、もう一度を望むのか。
どうして、もう一度を諦めたのか。
生きる意味とは。生まれる意味とは。どうして人は、当然のように生まれることを選ぶのか。
「SIARNK」
安部公房の「鞄」オマージュ。
SIARNKは航空システムの用語で、旅客が航空を使わずに移動すること。
ほとんどストーリーはそのまんま、独自の解釈をつけて台本化したもの。
セリフから状況を語るのを、区切ることなく流して喋らせたかっただけというか。
著作権的に公開不可。
「have」
部内の投票で負けた台本。ラーメンズの時間電話オマージュ。タイトルは現在完了、過去完了、未来完了のhave。
ある場所に辿り着く二人の男。ここがどこかもわからない、そして、時計は止まったまま。
そこに二人の女がやってくる。彼女たちもまた、どこかも知らず、時計は止まったまま。
協力してどうにかここから出ようとあてを探し出す四人。そして男の一人は、あることに気付く。…みたいな。データが残っているので公開するかも。
「夢売人」
読みはゆめうりびと。普通に没案。
これも小林賢太郎に影響受けまくり。コミヤヤマっぽい。
夢を求める人に夢を売る商人。その夢は、将来の夢だったり、目指したいものだったり…。
今日も様々な人が訪れる。就活生、夢破れた大人、小さな子ども…
ここで売っている夢は、全てもとは商人のもの。自分が持てなくなった夢を売っている。
散々馬鹿にされ、壊され、踏みにじられた自分の夢。持てるだけ持って、何度も何度も壊された。
唯一商人の夢を肯定してくれたのは、昔の同級生の少女。
しかし、少女は自身の夢が親の都合で潰えてしまう。
商人は何も声をかけられなかった。
どんなに馬鹿にされても、踏みにじられても、それでもまだ、持っている。隠しながら、持っている。
オチが定まらないので没った。
以上!!
台本案 枝垂 @Fern_1230
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