二二のキスの場所■掌編集◇十二~二二
*:..。o○十二話☆腕:恋慕○o。..:*
学校では教師と生徒のわたし達。
だけど、実は同棲中の婚約者同士。
お風呂上がり、ソファーに
座って寛いでいたら
いきなり、腕にキスされた。
「わっ」
くすぐったいけど、
それは、わたしを好きだって証。
「大好きだからな」
「わたしも大好きだよ♡」
~end~
*:..。o○十三話☆手首:欲望〔BL〕○o。..:*
キスされた手首が熱い……
そして、その目。
欲望に満ちた
獲物を射るような目に
見つめられると
動けなくなる。
だけど、嫌じゃない。
そう思う時点でこいつに
絆されてんだろうな(苦笑)
此処から先は二人の秘密だ(笑)
~end~
*:..。o○十四話☆手の甲:敬愛〔BL〕○o。..:*
「あなたを尊敬しています」
そう言って君は
僕の手の甲にキスをした。
「ありがとう」
笑顔でお礼を言いながら
内心は複雑だ。
だって、僕は君に
恋心を抱いているから……
だけど、この気持ちを
伝えるのはもう少し先でいい。
純粋に僕を尊敬してくれる
君といるこの時を
大切にしたいから。
~end~
*:..。o○十五話☆掌:懇願〔BL〕○o。..:*
すがるような目をしながら
掌にキスしてきた君が
可愛いくて僕は眦を下げた(笑)
大丈夫だよ。
離れないから。
違うか、僕が離れられないんだ。
一回りも年の差があっても、
本当は別れなきゃいけなくても
彼から離れてあげられない。
だから、大丈夫だよと思いを込めて
思いっきり抱きしめた。
~end~
*:..。o○十六話☆指先:賞賛〔BL〕○o。..:*
「君は綺麗な指をしているよね」
あなたは私の手を掴むと
指先にキスをしました。
「あなたと同じ男ですよ」
華奢で身長の低い私は
当然のように指も細いのです……
ですから、悪あがきに
そんなことを言ってしまいました。
「君は指先へのキスの
意味を知っいるかい?」
首を横に振り
知らないと告げた。
「“賞賛”だよ」
あ、え、
私は彼に褒めてもらえるようなことは
していないと思うのですが……
「どれとかじゃなくてね、
君の全てを賞賛しているんだよ」
私の心を読んだような
答えが返ってきました。
「ありがとございます//////」
大好きな彼に褒めてもらえるのは
恥ずかしくもあり、でも嬉しいです+゚*。:゚
「どういたしまして」
彼はもう一度、
私の指先にキスをしました。
~end~
*:..。o○十七話☆腹:回帰○o。..:*
旦那さんは帰ってくると
必ず私のお腹にキスをする。
それは、〈ただいま〉の意味。
今日もキスされた。
「お帰りなさい」
私は旦那さんに抱きついた。
~end~
*:..。o○十八話☆腰:束縛〔BL〕○o。..:*
パジャマから
着替えようとして気付いた。
腰にあるキスマークに。
これは、束縛の証。
だけど、
僕はちっとも嫌だと思ってない(クスッ)
彼が僕を独り占めしたいと
思ってくれている証だから。
先に家を出てしまって
此処にいない彼を
思って、一人で小さく笑った。
~end~
*:..。o○十九話☆腿:支配〔BL〕○o。..:*
「ぁっ……‼」
開いた足の太腿に突然
キスされて甲高い声が出てしまった。
「ぁぁん……はぁ~ん」
今度は太腿を舐められた。
まさか、彼に支配欲が
あったとは知らなかった(苦笑)
普段は物静かで優しいのに。
「ぁっ……」
反対側の太腿にも
キスされて僕は限界だ……
「焦らさないで……」
この言葉を言わせたかったのか
彼はニヤリと笑った後、僕の中に
やっと欲しかった快楽を
与えられ、溺れた。
意外な一面を知って
吃驚したけど
それだけのことだ。
愛してることには
変わりない。
~end~
*:..。o○二十話☆脛:服従〔BL〕○o。..:*
僕は君の従順なる僕。
君の言うことには従う。
その証として君の足にキスを。
~end~
*:..。o○二一話☆足の甲:隷属〔BL〕○o。..:*
珍しくされたキスの場所は足の甲。
何時もは私が彼に
色々とされる側なんですが
今日だけは立場が
逆転したようです(笑)
折角のチャンスですから
今日は色々させてもらいましょうかね?
タイムリミットまで後三時間。
~end~
*:..。o○二二話☆爪先:崇拝〔BL〕○o。..:*
恭しくキスされたのは爪先。
内心、戸惑いました。
だって、そこに
キスする意味は〈崇拝〉。
恋人なのに私は彼と対等ではない……
どうしたら、
対等でいられるのでしょうか……
彼が知っていて
そこにキスしたのか
知らずにしたのか……
「どうかした?」
どうやら、彼は
知らないようですね。
「いえ……」
上手く笑えているでしょうか?
ということは無意識に
そこにキスをしていたということです。
ならば、少なからず、
彼の中に私に対して
そういう思いが
あるということですよね……
悲しいような、寂しいような
よくわからない感情が
心の中に湧きました。
ポーカーフェイスは得意ですから
出ていないと思います。
「ならいいけど、
僕に遠慮とかしないでおくれよ?」
私の沈黙を
違う方向に捉えたようです。
「出会った当時じゃ
ないんですから
余程のことじゃなければ
遠慮なんてしませんよ‼」
このモヤモヤとした気持ちを
落ち着かせるために
彼を誘ってみましょうか(クスッ)
「あなたをベッドに
誘う言葉を考えていただけですよ」
果たして、どんな
反応が返ってくるでしょか?
「えっ!?
ま、待って……」
予想を裏切らない反応ですね……(苦笑)
「いいんです……
あなたが私をどう見てるかは
先程のキスでわかりましたから」
今度は分かりやすい苦笑をして
書斎に向かいました。
此処は彼でも入れない場所。
やはり、無意識で
私を神聖視していたのでしょう。
結局、一晩中
書斎に篭っていましたから
彼があの後
どうしたかはわかりません。
私は彼と対等でありたい。
今夜は話し合いですかね(苦笑)
そう決意してリビングに向かいました。
~end~
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