二二のキスの場所■掌編集

華愁

二二のキスの場所■掌編集◇一~十一

*:..。o○一話☆髪:思慕○o。..:*



髪にキスされて目が覚めた。


彼は私が目を

覚ましたことに気付いていない(クスッ)


「僕は貴女に一生ついて行きます」


囁かれた言葉に

胸の内で笑った。


もう少しだけ寝たフリを(笑)


年下の彼は何時気付くだろうか(笑)


~end~


*:..。o○二話☆額:祝福〔BL〕○o。..:*


チュッ。


「珍しいね、君からキスしてくれるなんて」


からかうように言うと

真っ赤な顔をして目を逸らされた。


「き、今日はあなたの誕生日ですから

よい一年になるようにと

祝福のキスをしました//////」


その言葉に嬉しくなった♬*゜


「ありがとう」


僕も君に幸あれと思いを込めて

額にキスをした♡♡


~end~


*:..。o○三話☆瞼:憧憬○o。..:*


目を閉じれば、すぐに思い出せる

あなたとの初めて出会った日のことを。


そして、目をゆっくり開いて思う……


あなたが目の前に

いてくれることが幸せなことだと。


~end~


*:..。o○四話☆耳:誘惑〔BL〕○o。..:*


「ひゃっ、何すんだよ/////」


恋人が耳にキスしてきた。


「わかってんだろう?(ニヤニヤ)」


ぁぁ、そういうことか……


しゃぁねぇな。


「優しくしろよ」


つっけんどんに言って

彼の横を通りすぎ

リビングから寝室に向かった。


~end~


*:..。o○五話☆鼻:愛玩○o。..:*


「わっ、何?」


いきなり鼻にキスされて吃驚した。


「可愛いなぁと思って」


もぅ‼ また子供扱いして‼


だけど、憎めないのが私の恋人。


どんなに、子供扱いされても愛してる♡


~end~


*:..。o○六話☆頬:親愛○o。..:*



「大好きだよ」


ニッコリと笑いながら

頬にキスをされた。


「私も大好き」


幼なじみの頬にもキスをした。


私達はこれからも

幼なじみで親友のままだろう。


~end~


*:..。o○七話☆唇:愛情○o。..:*


何度も何度も

角度を変えながらされるキス。


啄むように、噛みつくように

貪るように……


放課後の生活指導室。


誰にも邪魔されない

先生との秘密の時間♬*゜


~end~


*:..。o○八話☆喉:欲求〔BL〕○o。..:*


カプッ。


ソファーで本を読んでいた僕の喉に

年下の恋人が僕の膝に乗り、

噛みつくようなキスして来た。


その小さな痛みさえ

幸せに感じる僕は

少し可笑しいのかも知れない。


本に栞を挟み閉じる。


それは“了承”の合図。


「抱いて」


普段は年上のプライドもあって

中々言えないから

こういう時は素直になろうと思った。


求めてくれる恋人には応えなくちゃね。


翌朝、ベッドから

出られなかったのは

いうまでもない(苦笑)


~end~


*:..。o○九話☆首筋:執着〔BL〕○o。..:*


「キスマーク見えてるぞ」


同僚に指摘されて

咄嗟に首筋を押さえました。


「相変わらず、

執着心の強い王子様だな」


私の恋人が同性だと

知っても友人のままでいてくれる

貴重な人物です。


「見える所には

つけないでくださいと

何時も言っているのに……」


私がそう呟くと

同僚は笑いながら言いました。


「執着心もだろうけど

牽制の意味もあんだろよ」


私は彼以外興味ありませんし

第一、モテませんよ?


「お前は意外とモテんだよ。


自分じゃ気付いてないみたいだが」


ぇ? 私がモテる?


「あり得ませんよ‼」


変わり者の私がモテるはずありません……


「まぁ、お前は

あの人しか見えてないから

気付いてないだけだ。


だけど、あの人は

気付いてるから

そんな目立っような所に

キスマークをつけたんだろ」


いまいち、納得いかないですが

職場に着いてしまったので

この話しは終了しました。


恥ずかしいですが

それだけ私に

執着してくれているということですよね……


そう考えれば、キスマークも

愛しく思えますね♡


~end~


*:..。o○十話☆背中:確認○o。..:*


後ろから抱きしめられたと思ったら

すぐに離れて洋服越しに

背中にキスされた。


「クスクス、

そんなことしなくても

あたしは愛してるよ」


まだ後ろにいる彼に言った。


そう、確認なんてしなくても

私は彼を愛してる。


この先、ずっとね。


~end~


*:..。o○十一話☆胸:所有〔BL〕○o。..:*



「あっ」


心臓の真上にキスをされて

普段なら出ない声が出た。


「あなたは私だけのものです」


僕の所有権は彼にある。


「勿論だよ」


僕の全てを、命さえも

彼にあげていいと思っている。


「そして、私も

あなただけのものです」


それは、僕には

もったいないかな(苦笑)


だって、君は誰からも

愛される存在なんだから……


「考えてることは

わかりますけど、私は

あなた以外のものになる予定は

この先もありませんから

あなただけのものですよ」


それは、身に余る光栄だ。


「うん‼」


返事をしてから

僕も彼の心臓の真上にキスをした。


~end~

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