両手で持って

ちょうどいいくらいの

大きさのビンの蓋は

硬く閉ざされていて


何度も叩いて、力いっぱいひねるけど

動かない


中にはとても大切なものが入っていて

尚更にどうしても取り出したくて、仕方ない


けれど、どうしても開けることが出来ず

いつのまにか諦めて

ほったらかしにしてしまっていた


ときどき思い出すけれど、

いつか全く思い出すこともなく

忘れてしまう日が来てしまいそうで


靄がかかったように

それについては何も

思うことができなかった



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