いい授業のレシピ
たまお
レシピ
「この先生の授業めっちゃいい!」「あの先生の授業はダメだ」などとおしゃべりをする中高生を多く見てきた。彼らは何が良くて何が悪いのかよくわからない。そこで、いい授業の作り方を一度考えてみようと思う。
授業には先生と生徒がいる。数学の授業を考えてみると、先生は生徒に公式や解き方の説明をし、例題を解き、そして生徒に似たような練習問題をやらせる。という流れが存在する。他の先生や他の教科によって様々な授業の流れが存在するだろう。このとき生徒はその流れに対して受け身である可能性が高いことに注意しておきたい。
学校には校則というものがあるが、これも学校が生徒に押しつける、言い換えれば生徒が受け身になっているものの例である。校則に良い悪いがあるかは知らないが、その校則が意味を持つかどうかは生徒が守るか守らないかによる。生徒が校則を無視すれば学校は成り立たないし、学校はその意味を失うだろう。
授業にも同じことが言える。よい授業のメイン食材は生徒であるということだ。これに美味しく味付けするのが先生であるのではないか。そもそも食材が腐っていたりしてはいけない。いい食材で作る料理は美味しい。料理における食材の役割は大きいのではないか。
さあ調理をした。しかしこれでは何か足りない。そうだ、塩こしょうで味を整えないといけない。この仕上げとなる工程は、料理と料理人との対話のようなもの。授業を聞くだけでは完璧に理解できない生徒は先生に質問をし、それに先生が答える。そしてまた質問をする。このやり取りが味を整えていくのだ。ここで注意したいのが、生徒が質問するために、先生は何かしらの働きかけをしないといけないということ、味見が必要であるということだ。
問題の調理方法だが私が知る限り、焼く、煮る、蒸す、炒める、揚げる、茹でる、電子レンジでチンの7種類である。これだけしかないのだからどの先生が授業をしてもだいたいやっている事は同じになるだろう。食材を見ながら長年の勘をを頼りに火加減や焼き時間を調節するくらいだと私は思う。
今までこんなに書いて何を言いたいのかっていうと、つまらないと感じる授業は自分がつまらなくしているのではないですかということだ。
授業は生徒が面白くする。校長先生が「この学校では授業に力を入れる」と言うのは我々生徒へのメッセージかもしれない。
いい授業のレシピ たまお @tamaosan
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