披露宴
司会なんて初めてだし、何より理に適わないミスキャストだ。
口下手、内気な僕がそんな大それた役なんて。
緊張で味も分からないシャンパンを流し込む。
スピーチを終えた重役らしき男がマイクを明け渡す。
鳴り止まない拍手に飲み込まれながらも精一杯に式を進行する。
「それでは、新郎の方から一言挨拶がございます。」
続けざまにマイクを手に話し出す。
「本日はお忙しい中・・・」
明らかなミスキャストのまま式は続いていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。