週末

もうじき父のバッテリーが切れる。


いつもの態度とは打って変わって、父はなんとも頼りなげだ。


手慣れた様子で工具箱を引っ担いできた母に、父はますます不安そうに見える。


「頼むから手荒なまねだけはよしてくれよ」


その言葉が終わるか終わらないかのうちに父は身動きひとつしなくなる。


豪快に腕まくりをすると母は父の大幅なチューンアップを計る。

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