わたしを見て
しおん(shion)
プロローグ
小さな頃から、「あららぁ~ 女の子みたいにカワイイわっ」とか、「娘のお古だけど、これ着てみる?」と、よくよく女の子に間違われたぼく、中学2年生の佐々原 歩(ササハラ アユム)です。
小学校に上がったときにも兄と比べられたり、弟が小学生になった時にも比べられたぼくは、いまでも小柄で童顔の女顔です。
こういうことに関しては今も変わらず、活発でスポーツマンの兄とヤンチャでかつ大人びた態度な弟に挟まれたぼくは、男子としてとっても浮いた感じでした。
母は女の子・娘が欲しいと思いがあって、生まれた時からぼくを女の子を育てるようにしてカワイ・カワイと見てくれましたし、父も女の子も欲しかった~と、娘のようにして育ててくれましたが、小学校に入ると同時に、『男の子らしくしなさい』と口やかましくなり、ぼくの性別が男の子か女の子か分からなくなりました。
小学生だったあの頃、思ったことは・・・、上級生の女子を見て、「わたしもあんなカワイイ服を着たい」「オシャレもしたい」「女の子になりたい」なんて、女の子に対する憧ればかりでした。
あの頃のぼくは・・・、あのことをナニも知らなかった...。
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