完敗
「引退しちまえ、か……言われなれてるけどさ。」
タイトは独り言をつぶやきながら家路をとぼとぼと歩く。今日の収入も、出場手当だけ。
「親には勘当されちゃってるしな……引退しても馬以外の仕事なんてしたくないしな……はぁ。まさか馬が勝手に避けようとするとか思わないよ……馬と話ができたらなぁ~……」
ぶつぶつと愚痴りながら帰るタイト。明日の対戦カードは、タイト、タカユキ、チヒロ。
「斡旋があるだけ、マシだよな。明日も頑張ろう!」
気を取り直したらしいタイトは、簡単な食事を済ませて、眠りに就いた。
明けて翌日。
「チヒロちゃーん! 頑張ってー!」
女性には優しい声がかかる。バクチ場なんて、そんなものだ。
試合開始。
じりじりと牽制を続ける3人。誰も攻撃しようとしない。
そこで痺れを切らしたタイトが攻撃呪文の詠唱を始めると……チヒロが瞬時に攻撃呪文を詠唱し、タカユキ、タイトとも吹き飛ばす。
「チヒロちゃんさすが~! 愛してるよ~!」
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