第15話 おっさんじゃなくて毛利さんと呼ばれて

「だだだだ…大丈夫です」

 魔王は恥ずかしくて恥ずかしくて大好きなタエちゃんの前で、コケたりして情けなくて起き上がっても下のアスファルトばかり見ていた。


「手から血が出てるよ? 私のためにごめんなさい」

 毒舌天使級美女タエちゃんが毒舌じゃなくなった〜?♪

「いっいっいいんです! 早くエプロン探しましょ…」

「エプロンのほうがあとでいいよ。毛利さんの傷を消毒しなくちゃ」

 天使級美女タエちゃんがすまなそうな顔で魔王を見た。


 コケたの可愛いタエちゃんのせいじゃないけどね〜♪


 フワフワフワ〜♪

 恋のキューピッドは本当に楽しそう。

 ゲラゲラニヤニヤ〜♫

 恋の天使キューピッドはニヤニヤと二人の間に浮きながら、また魔王を恋の弓矢の弓で突っついていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る