最強転生者は『超』難度異世界で無双する

くま猫

第一章

序章    『超難度クエストの受注』

 LV99の異世界転生者の少年カグラ。


 異世界にくる前はいろいろと不幸続きの

 少年であったが、この異世界生活を楽しんでいる。


 彼の仲間は、同じく異世界から来た

 銀髪の魔法幼女、ソレイユと、

 メイド服のアンドロイド、セレネの2人だ。


 ――彼女たちを選んだ理由は彼の性癖だ。


 カグラは銀髪ロリと、メイド服の

 アンドロイドが好きだったのだ。


 そんな彼女たちもLV99。

 つまりはステータスカンスト、最強である。

 直近の問題は……。


「……ああやべぇ。金がつきたな」


「カグラが金を使い過ぎたせいにへ」


 この語尾が変な少女が魔法少女ソレイユ。

 銀髪の幼女である。実年齢は合法。


「メイド喫茶にばかり金を使い過ぎデス」


 そして、微妙に言葉がカタコトな少女が

 セレネ。メイド服のアンドロイドである。


(……まあ、お前らの服代とか遊興費も結構な原因だけどな)


 心の中でそう思ったが、顰蹙ひんしゅくを買いそうなので、

黙ることにした少年、カグラ。


「そんなわけでだ、ギルドの超難度クエストを受けようと思っているが良いか?」


「働きたくねーでござる!」


「……めんどいデス」


(気持ちは分かるが、いつもの安宿でゴロゴロしてたら干物になるぞ?)


「文句言うなっ! というわけでだ、ギルドの緊急クエスト。鋼鱗竜フェルムスケイルのクエストを受注したぞ。働きたくないのは俺も同じだが、まあ、金が無いとなにもできないからなっ!」


「しゃーなし。ボクも協力するにへ。報酬で有栖アリス牌列パイレーツの最新の服を買うにへ」


「仕方がないデス。そのかわり、クエストが終わったらみんなでジュジュえんで焼き肉を食べにいくデス!」


「りょうーかい! それに、今回のクエストはあくまでも鋼鱗竜フェルムスケイルの討伐が目標であって、倒した後の素材の回収は自由らしいぞ?」


「にっひひひ。ドラゴン系から剥ぎ取れるはぎとれる鉄はレアだから高く売れるにへ」


「ギルドの報酬と、素材を売って一気に億万長者デス」


(……まあ、億万長者というほどの金額にはならんがな)


 この異世界は、様々な異世界人が訪れる世界である。

 そのため、文化も多様である。


 メイド喫茶もあるし、スイーツショップも衣類量販店

とかも、スーパー銭湯も何でも揃っそろっている世界である。

 そう、何でもできる楽しい異世界。


(……金があればの話だけどな)


「LV99の俺たちとはいえギルドの超難度のクエストだから侮れないぞ? それに鋼鱗竜フェルムスケイルは伝説の翼竜。いままでにギルドのクエストで討伐に向かったLV80代の転生前に勇者たったやつらがやられたっていうような話も聞いている。気合い入れて戦わないとやられるぞ!」


「それじゃあ、明日に備えてクレープめっちゃ食べて詠唱に必要なエネルギーを補充する! そしてお風呂に長く入って、早めに寝るにへ!」


「ワタシは、その鋼鱗竜フェルムスケイルという翼竜の情報を調べマス」


「おーし! じゃあ、明日は宿のロビーに8時集合。みんなで鋼鱗竜フェルムスケイル討伐行くから、寝坊するなよー!」

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