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依頼表を掲示板に戻してから受付カウンターに向かう。
「ケ・モーノ王国ギルド本部へようこそ。本日のご用件は何でしょうか?」
「ゴブリンの魔s「はい、ではお売りになる魔石をこのトレイにお乗せください」
ちょっと、最後まで言わせてくれても良いじゃないの。
お兄さんちょっと悲しくなったよ。
あと体に引っ張られてるのか何故か涙腺から汁が出かけたよ。
知らず内に置いてある銀のトレイに6個の魔石を載せる。
「6個ですね、ではそこの読み取り用クリスタルにお触れください」
このクリスタル便利よな。
手を触れるだけで冒険者情報を割り出してくれるんだもん。
「本人確認ができましたので依頼二回分の800Cとなります。お受け取りください」
先程魔石を置いたトレイには鉄貨が8枚載っていた。
いつの間に入れ替わってたんだ?
鉄貨をポケットに入れてそのままギルドに併設されている宿屋に入る。
受付は優しそうなおばさんがやっていた。
「いらっしゃい、あんたの冒険者ランクは?」
ん?冒険者ランクなんか聞いてどうするんだろう。
まさかFランクは野宿がお似合いだ的な事を言ってくるのだろうか。
人は見かけによらず怖い生き物だなあ。
「え...Fランクです」
「そうかい、駆け出しさんだね。んじゃウチは今、初心者応援キャンペーン中でね。今なら一泊100Cだよ、勿論二食付きさ」
わーい!やったぜ!
「じゃあ、6泊分お願いします」
「はい、しっかり600C受け取ったよ。これが鍵だよ、二階の奥部屋さ。頑張るんだよ、未来のトップランカー冒険者」
「...!はいっ!頑張ります!」
1番安い宿だからどんなものかと思って覚悟を決めていたが五畳のワンルームで清潔感があって、ベッドはふかふかだった。
ギルド公認の宿なだけあってしっかりしているのか。
「特にすることも無いし、夕飯でも食べに行こう」
口に出す意味はなかったが何となく言いたかったのだ。
部屋に施錠をしてから食堂のある一階に降りる。
食堂に入るといろいろな料理の要素を取り込んだ空腹には耐えられない匂いが鼻腔をくすぐる。
席についてメニューを見てみる。宿泊用と食事用で値段の表示するかしないか分けているのは画期的なアイデアだと思った。
ーーーーーー
セットメニュー
・黒パンと肉たっぷりシチュー フルーツ付き
・サンマの塩焼き定食
・ボリューム満点!三種のピザ盛り合わせ
単品
・キノコグラタン(中、大、特大)
・日替わりパスタ
・カレーライス(中、大、特大)
ーーーーーー
メニューの総数としては少ないが値段の割に豪華過ぎるメニューだと感じた。
近くにいる店員さんにキノコグラタンを頼む。
そこでも驚愕の事実!
おかわりが一回だけ無料なそうだ。
これはもう素晴らしい以外に言いようが無い。
今日はキノコグラタンパーティーだ!
ここから先は書くまでもなく、キノコグラタンをたっぷり堪能しましたとさ。
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