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「クマさん、おまたせ」


「おう。で、どうしたんだ?」


「僕さ、こう見えて21なんだよね」


「HAHAHAHAHA!冗談はよせ、明らかにバレバレな嘘は誰にも通用せんぞ」


クマさん、めっちゃ信用してない。

これ、ステータスとか人に見せられるのかな?

『熊人族のベルガにステータスを限定的に表示しますか?』

あ、これシステムメッセージか。

『どうしますか?』

お願いします。

『かしこまりました』

見せる内容は名前と年齢、性別、レベルだ。

これぐらいなら問題あるまい。


「うおっ!これステータスか。....マジだったのか、しかもお嬢ちゃんじゃなくて兄ちゃんだったとはたまげたものだ」


店のガラスに映る僕は元々の面影が一ミリも感じられなかった。

スカイブルーの髪が日光に照らされて光沢を帯びていて、くりっとした目は燃え盛る焔の如く赤い。

元々177あった身長も140辺りまで縮んでいる。

美少女といえるだろうけどロリともいえるだろう。

ツーサイドアップ(髪色:スカイブルー)の髪形をしてるが髪の重さを感じない。

以前髪を伸ばしていたが結構重くて邪魔に感じたはずだが不思議と邪魔にもならない。

この体、相当手が込んでいるな。


「だったら問題ないな。よし、俺が冒険者ギルドまで案内してやろう」


特になにもなかったので、省略。


到達しました。

外観は読んでる人のお任せで。(大体似たようなイメージだし大丈夫さ)

クマさんは目立つけどさすが獣人の国のギルドだ。

クマさんのほうは全然目立ってない。

目立っているのは僕のほうだ。

多分人間の子供が何の用だといいたいんだろう。

鋭い視線は感じないが、疑問を問いかけるような視線が殺到してなんか恥ずかしくなってきた。


受付嬢は人間要素多めの猫獣人だ。

非常に愛らしいが表現は苦手なんだ。

勘弁してほしい。


「ようこそ、ケ・モーノ王国ギルド本部へ。登録ですね?」


「あっ、はい」


なんでこの人僕が登録目的で来ているのが分かったんだろう。


「この紙に名前と年齢をお書きください」


あ、それだけでいいのね。

楽でいいよね。

日本語で書いたけど大丈夫かな。


「はい!これで大丈夫です。あとはステータス鑑定用クリスタルで読み込むので手をかざしてください」


なんだ、結局そういうのあるのか。


そして登録が完了した。


あとは外でモンスターを狩って素材を売るだけだ。

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