カクヨムを1年使ってみた

 カクヨムの利用を始めて、この1月で1年が経ちました。

 恋人同士の付き合いであれば、オールシーズン一緒に過ごして、各種イベントも経験し、相性について再確認する頃ですね。


 自分の今の所感としては、「思うところあるけど……でも大好き!」です。


 9割方書き手として利用している身として、まず執筆ツールから語るのでありますが、こちらは申し分ないと思います。

 章立ての仕方をマスターするのに少し頭を使ったくらいで、あとはとてもスムーズ。

 何と言っても、草稿とプレビューの切り替えが楽々。

 文字の大きさやフォントや背景色まで、自分にとっていちばん快適なものを選択することができる。

 投稿サイトによってはルビを振ることができなかったりもしますが、カクヨム先生にそんな手落ちがあるはずもなく、ルビも傍点も段落頭の一字空けまでも、自在に可能。

 一話あたりの文字制限が充分で、長さを自分で決められるのもありがたいです。

 作品ごとにテーマカラーを決めることができ、これを選ぶのも書き手にとっては大きな楽しみですよね。

 そして特筆すべきは、自分で添えることのできるキャッチコピー。せっかくこれがあるのだから、タイトルそのものを長―くして概要を説明する必要ないのにな…という話はまた後日に。


 次に、投稿サイトとしての機能について。

 実に多彩な応援機能があることに最初は驚かされました。

 各話ごとに押せるハート。

 ハートを押した上で書きこめる(←これがポイントだと思う)コメント。

 そして、レビュー投稿機能。

 作品ごとに★1個~3個で評価でき、文章レビューを添える添えないは自由。ここにカクヨムの独自性が表れています。

 そして、★が増えるごとにランキングがどんどん上がる。ランキングが上がるとそこから読み手の目に触れる機会が増え、それがまた新たな読者を呼びこむことに。


 ランキングに反映する威力を持つのはどうやら、ハート<<<<<<<<<<<<<<<<<<<★。

 ここまで★に影響力を持たせるシステムはどうなのかな、ともやもやするのが率直な気持ちです。

 書き手としては正直、★3つはもちろん、飛び上がるほど嬉しいものです。

 しかし、これはあくまでわたしの個人的な意見に過ぎませんが、ぽちっと★ひとつだけ投下された場合は(めったにないのですが)、「応援された」というより「ジャッジされた」という気分になる。★2つさえいただけない理由を教えてもらえずに立ち去られると、何の参考にもなりません。

 それよりだったら、★はなくとも全話にハート&コメントをくださった方のほうが、読者の息遣いを感じて胸が熱くなるわけです。

 ★機能の存在を知らずに読了する方もいらっしゃると思うし。

 この点が、最初に「思うところあるけど……」と書いた所以です。


 これは自分が読み手の立場であるときも結構惑うものでして。

「読み終えたけど、非の打ちどころのないあの作品に比べたら★3つというわけにいかないな……でも★2つだけ付けられたらモヤッとされちゃうかな……でもでも、ランキングを押し上げるには★ひとつでも付けた方がご本人は喜ぶのだろうか……」と葛藤したりします。自分だけかもしれないけれど。

 Twitterを見ていても、★に振り回されている書き手さんたくさんいらっしゃいますしね。

 せめて、たとえばハート10個分に★ひとつと同等くらいの力を持たせてほしいなあ、と願う次第です。


 新たに搭載してほしい機能としては、自作のランキングが作品編集ページでデフォルトで表示されるようになると嬉しいですね。

 特に作品が上位争いに絡んでくると、「今日は何位だろうか……」と気になる日々が始まり、毎日カクヨムのトップページから「ランキング」をクリックして探さなければならないのがちょっと手間ですよね(自分がものぐさなだけ説あり)。

 たとえばエ○リスタだとそれが実装されており、編集ページから閲覧順位とジャンル順位がひと目でわかるようになっています。

 カクヨム先生にもできないことはないはず! 頑張って! お願いっ!


 なんだかんだあるけれど、総じてカクヨムは優れた投稿サイトだと思います。

 他にも取り上げたい要素がたくさんあるけれど、熱くなりすぎたので今回はこの辺で。

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