戸松秋茄子

幽閉世界のホワイトアウト(仮)

・異世界転移もの。ただし王道ではなく邪道も邪道のひねくれた構想。


・元ネタはカフカの『城』あるいはブッツァーティの「七階」。異世界に飛ばされたはいいものの転移者を収容する施設(検疫所とか?)で足止めされて一向に外に出られなくなる。建物の外は吹雪いて何も見えず、施設の職員はどいつもこいつも胡散臭い。ここは本当に異世界なのかという疑念すらよぎる。そんな不条理な内容。


・冒頭、主人公が目覚めると一面の吹雪。行き倒れそうになったところで施設の職員に助けられる。


・転移者は主人公を含め複数いる。同じ施設で生活をともにすることになる。


・施設内で、この世界の文化を学ぶ。ここで世界観がわかる。


・本当に異世界なのかどうかもわからない。転移者の中には、陰謀論を囁く者も。イメージとしては『神のロジック 人間のマジック』のようなディスカッション。


・展開としては、すぐ終わるはずの検疫? 審査? が何度も先延ばしにされる。中盤以降、しびれを切らした転移者たちによって脱出計画が動き出す。


・施設の窓から見える景色が明らかにやばい。遠くで戦火が広がってたりするかも。施設の職員に尋ねてもはぐらかされる。最後は戦争によって職員が逃げて放置されるとか。


・ラストは外に出るけどやっぱり吹雪で何も見えないまま終わる。

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