まきまきした茶色いもの

 ペロリはあるときマキマキした茶色いものに出会った。

「あなたは僕のことを知っていますか?」

マキマキさんは少し臭った。

「うーむ、どこか出会ったことがあるかもしれんのう。わしは誰でも知っているのに誰も関わってくれない寂しさから周りのことを覚えるのをやめてしまったんだ。だから君に合ったとしてもわからない。だが君はここに来るまでにたくさんの人にたくさんのことを教えてもらったね。助けてくれた人にはずっと感謝し続けるんだ。そうすればまた合った時きっと明るい気持ちでお話できるんだよ。君が困っている時きっと彼らは君のことを再び助けてくれる。探し求めるものだけを追っちゃいかん。それを見つけるまでに出会った人たちもみんな君が見つけた新しいものなんだ」

マキマキさんは予想に反してとても優しかった。今までの人たちを思い出すと嬉しいような不思議な気持ちで不意に何かが出てきてこぼれた。




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