ビー玉兄弟

 ペロリはある時ビー玉の兄弟に出会った。

「君たちは僕のことを知っている?」

ビー玉の兄弟は少し寂しそうだった。

「ゴメンね。僕たち知らないや」

「僕たちにはもうひとり兄弟がいたんだけど、もうずっと行方不明。君こそ知らない?」

ペロリは少しビー玉達が可哀想になった。

「わからない。でも僕がその人の代わりになってあげるよ!」

ペロリは善意のつもりで言った。でも2つはあまり嬉しそうではなかった。

「ひとは他の人にはなれないんだよ。でも支え合って一つの何かになることはできる。もしかしたら君にもそういう人たちがいたんじゃないの?」

ビー玉兄弟の問いかけはとても新鮮だった。ペロリはその誰かを探してみたくなった。


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