2022??レビュー『あの頃の増田こうすけ劇場 ギャグマンガ家めざし日和』(2022)
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?jdcn=08X10000000020329200
集英社
2022年
デジタル版あり
紙は660円
もともとは小説すばるという小説雑誌に掲載されていたものをまとめた、とのことです。下書きに長くほおりこんでたので、2022年のいつ書いたか不明。
著者の増田こうすけ先生は、ジャンプ系の漫画を読んでいる人ならほぼ確実に知っているであろう、「ギャグ枠」の漫画家です。
私もお名前は知っていましたが、あまり作品は読み込んでませんでした。ただ、漫画家がどうやって漫画家になったかというのには興味があるので、本屋でこの本を見かけてすぐに購入しました。私は漫画も描くので、作品中でつけペンに苦労したり、スクリーントーンは割高に思えたり、フィクサチーフの話ではとてもウケました。
この方の経歴はちょっと特殊で、なんと、一度漫画賞(赤塚賞)を獲得されたのですがその後の連載打ち合わせなどがぼんやりになってしまい、コンタクトを取るならいっそ、ともう一度(同じ)漫画賞に送って入選してしまいます。さすがに三回目はなかったですが、二回取るのも、通すのもすごいなと思いました。
小説家を目指す人に参考になるのでは、と私が注目したのはこのあたりでした。
・好きなもの/得意なこと/自分にやりやすいことを貫く
三国志には明るかったそうで、関連したネタ作りもさくさく進んでおられました。好きなものとか、得意なもの、自分にとってやりやすいことならいろんな調べごとも倍速で、これって本当かというファクトチェックの迷いも短縮できますよね。
・基本は大事
漫画を通して読んでいて、パースがきちんと描けているという印象がありました。漫画の世界だと、コマの中でものの位置や高さ、奥行きをどう表現するかというときにパースを使います。(建築設計でもパースがあります。)そういう基本の技術を小説を書くときに自分もきちんと使えているかな、と考えられました。
現在増田こうすけ先生はかつて受賞した赤塚賞の審査員でもあります。漫画家のキャリアがどうやってスタートしたのか、それはほんのちょっとしたきっかけ、書店で漫画家道具セットに出会ったからだそうです。いま作家を目指すみなさんも、なんとなくでも、小説家になりたいなというきっかけの日があったと思います。私も小学生の頃を思い出したりしました。
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