202109レビュー『セールスライティング・ハンドブック増補改訂版[新訳]』(2021)
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798166964
タイトル セールスライティング・ハンドブック 増補改訂版[新訳] 広告・DMからWebコンテンツまで、「売れる」コピーのすべて
著者 ロバート・W・ブライ 岩木 貴子訳
出版社 翔泳社
発行 2021年
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前回につづき、この本もセールス(営業)、販売分野の本です。また、この本はアメリカで有名で、今回は日本で2011年に翻訳出版された”セールスライティング・ハンドブック 「売れる」コピーの書き方から仕事の取り方まで”の改訂版となっています。
前に日本語版で出たときのタイトルと比べて、「Webコンテンツまで」と変わっているように、内容も、げんざいのネットを活用した話題を扱っています。(なので、安いからといって前の版を古本で買うのは、業界知識を深く知りたい人以外にはおすすめしないです。
この本を選んだのは、前回と理由が似ていて、カクヨムのような媒体で(はじめて)書く人に、この本にあることを知っていたら、少しでも読者さんに興味を引いてもらえるんじゃないかなという理由からでした。
もちろん、広告分野の本なので、小説発表のための工夫には直接引っかからない章もままあります。--ネット広告業界とかを舞台にしたい人には、この本はおすすめかなと思います。
さて、内容は予想通りおもしろかったです。ページ数はありますが軽量で縦書き、よみやすかったです。(これは訳者さんの仕事がよかった。)
カクヨムで書いている人に役に立ちそうなところですが、1~6章、11章~16章あたりだと思いました。(もくじも翔泳社のサイトにあるので参考にしてください。)前半1~6章はあらすじやキャッチコピーの改善に役立ちそうです。
いいキャッチコピーが思いつかなくて空欄にしている……、
あらすじの上3行くらいにいい感じのコメントが入れられない……、そういう方に。
すでにカクヨム研究といった話題で、たくさんの方が作品を発表されています。似たような感じにはなりますけど、やっぱりあらすじやキャッチコピーはなんとかして入れた方が読者の興味を引けます。本を読みながらあるあると思っていました。
たまに「とりあえず読んでみてください」的なものもみますが、それらよりはもうちょっと興味を持ってもらえるやつにしたほうがいいかなと。そのへんは第3章(伝えるためのライティング技術)、第4章(売るための文章)あたりが役立ちそうです。
「この作品を書いた時の気持ち」や、「どんな人に読んでもらいたいか」をはっきり書くのは、何も書いていないなら今すぐ書くといいと思います、具体的に。万人向けというタグがあっても、どんな話かという説明はあったほうがいいと思います、具体的に。(たぶんだいじなことなので2回書きました。)
後半11章~は、自作の宣伝についてのヒントがあると思います。今や自分のSNSアカウントで、手軽に自作を宣伝できます。ただタイトルとリンクを流すだけでなく、ひと工夫することができるかもしれません。
(ただ、ここでもふれられているFB広告のように、有償ターゲッティング広告を利用するときは慎重にしたほうがいいかなと思います。)
最後に、この本はもともとはアメリカ(英語圏)で出版された本なので、記載の内容は外国での事例なので、そこは注意してください。
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