……俺Tueeeeも考えもんだな
糖来 入吐
始まりの町で……
第1話『転生!!』
「やった、俺もこれでハーレムが作れる!」
そんなことを言って大喜びする少年
年齢は15歳の中学3生の男の子、
山本 猛やまもと たけるである。
彼はよくあるなろう転生系のチート持ちの少年
俺Tueeeeである。
彼は若くしてトラックで死ぬというベタな死に方をした。
そして、死んだとき彼の目の前に神様が現れて、
「君は若くして死んだ、それは実は我々が犯したミスだ、実は他にもいるので同じことをしているんだが、君にもチートという能力を与えて異世界で転生する権利があるがどうするかね?」
「はい! お願いします!」
「そうか分かった」
そう言って彼は自分の欲しい能力を神様からもらった。
そして能力を貰いそのうえ、
「ではすぐに死なないように身体能力を上げておく」
「ありがとうございます!」
そう言って彼は能力と上がった身体能力を持って異世界へ行った。
「ここで俺はハーレムとか作るか! それとも魔王を倒して1人の女の子と恋に落ちて……考えただけでもドキドキするぜ!」
とテンションを上げていた。
するとちょうどよく
「ちょっと! 話が違うわよ!」
「フン! 遅すぎんだよ!」
「でも、この時間までってあんたが言ったんじゃない!」
「そうよ!」
「これぐらいもっと早く出来んだろ!」
「そうだそうだ! ハヤモの言う通りだ!」
と2人の女の子が2人の男と口論していた。
それを見て猛は
「チャンス! これで俺が出て助けて! ハーレムが出来るに決まってる! そういうタイプのイベントだ!」
そう言って少年は
「待てええええエエエエエエエエエエエエエエ!!」
と言って飛び出た。
猛は自分の身体能力が上がってるので負けることはないと踏んで自信満々だった。
「何だ! お前!」
「殺すぞ! 勝手に出てくんじゃねえ!」
「あの……」
「大丈夫ですか?」
「はっはい、あの人! ちゃんとしたお金をくれないんです!」
「任せて!」
そう言って猛は
「お金をちゃんと払ってやるんだ!」
と怒った。
すると男二人はナイフを用意した。
「生言いやがって!」
「ぶっ殺してやる!」
それを見て女の子2人は
「!! 危ない! 行っちゃダメ!」
「そうよ! 殺されちゃうよ!」
「大丈夫! 任せて!」
「「ポッ」」
2人は顔を赤くした。
猛は
「もう一度言う! ちゃんと払ってやるんだ!」
と言ったが男たちは
「うるせえ!!」
と言って、ハヤモと言われた男がナイフを持って襲ってきた。
「!!」
猛は、それを見切って素早く避けた。
「何!」
猛はハヤモという男を無力化するために少し強めに背中をグーで殴った。
すると
パアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
という音と共にハヤモは爆ぜた。
ハヤモは粉々に散らばった。
「へ?」
「「へ?」」
「へ?」
その場にいた皆が硬直した。
そして、血が周りに飛び散った。
それを浴びていた少女たちは
「い、いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「ああああ……あああああ……おええええええええええええええええ!!」
と一人は悲鳴を上げてもう1人は放心状態で動けない状態で吐いてしまった。
ハヤモが爆ぜた処を見ていたもう一人の男が涙を流しながら散らばったハヤモを見て
「ハヤモ……ウソだろ? ハヤモ! ハヤモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! お前! ここまでする必要あったのかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! この腐れ外道がああああああああああああああああああああああああああ!!」
と絶叫した。
猛は事態が呑み込めなかった。
(へ? どういうこと? 俺は少し強めに殴っただけなのに……どうしてこうなった? むしろ神よ、これはどういうことだ?)
と猛もまた放心状態
しかし、神はちゃんと身体能力を上げていた。
そのレベルが人間基準とは言ってはいないだけで、
ちゃんと魔王をワンパンで殺せるぐらいの身体能力を!!
それを知らずに使った猛の結果がこれである!
「衛兵だ! そこを退きなさい!」
「これは酷い! これをやったのは君か!」
「へ?」
「許さねえええええええええええええええええええええええええええええ!! ぶっ殺させろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
男は泣きながら襲おうとしたが衛兵に止められた。
「彼は裁判で処罰される」
「ふざけるな!! 俺に殺させろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
と男は言った。
しかし、衛兵は猛を連れて行った。
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馬車で運ばれて連れて行かれたのは異世界の刑務所と言うべき場所
ベルラルン監獄である。
「ここで寝ろ!」
ドス!!
「うう!」
そう言って衛兵は猛を乱暴に汚い檻の中にぶち込んだ。
猛はまだ放心状態が溶けなかった。
当然だ、いきなり人を殺してしまい普通に保てる人間はなかなかいない、
その上猛はまだ中学生!
だが
「お前もここへ来たか……」
「新しい奴か? 俺たちのような理由で来たんだろうな……」
「まあまあ、仲良くしようぜ、これから死を待つ人間として……」
「俺は諦めないぞ! 穴を掘って逃げ出す! そして俺はやり直す!」
「諦めろって……」
とそこには男たちが密集していた。
猛と同じくらいの年の子もいれば猛より大きい男見た。
そして、リーダーらしき人間が
「俺は斉藤 和義さいとう かずき、よろしくな……お前も神の身体能力を上げた容量を間違って人を殺した口か?」
「!! 容量! 間違い! どういうことだよ!」
と猛は慌てて聞いた。
すると斉藤は
「俺も詳しくはまだ分からないが、かなり俺たちは身体能力を上げられてしまっている、少し本気を出そうなら人間は死んでしまう、俺もそれは最初分からなくてあの時のことを思い出して考えてみたんだがドラゴンぐらいは殺せるんじゃねえのかって今は思っているが……」
と斉藤は話をしてくれた。
それを聞いて猛は
「……」
呆然とした。
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