カワモノ
【0%】
「す、すごいこれって…」
その
まるで空気が抜けたビニール人形のようにそうこの形は人形なのだ。
だがこれは穿けるような構造である。
「穿けばいいんだよね?」
何故ボクがこんな事を知っているのだろうか?激しい興奮ゆえわからないが兎に角穿くらしい。
まず両足を悪魔の女の子の皮の中に入れる。
「う、わあ!トロトロだぁ!」
どんな仕組みなんだろう?皮なのにまるで生き物のようにドクドクウネっており思春期の少年の足をまるで飲みこむが如くにぴっちり張り付いた。
「す、すごい女の子の足だ!」
鱗に覆われているもむっちりとした同い年の少女の脚であり不気味は鱗であるもそれが逆に少年の興奮を掻き立てた!
「ああっ!」
ぼよよん!
と震える、大きな乳房…
ボン!キュ!ボン!と見事な尻、太もも…
そうボクはあっというまに蜥蜴娘になってしまったのだ!
「き、綺麗だ、そして可愛い」
グロテスクな尻尾が気になるも顔立ちは美少女そのものである。
クリクリした瞳は宝石状になっており直視した男の劣情を誘う魔の瞳…
ハアハアと興奮する口元には牙が生え淫毒が溢れている。
そして見事なおっぱいが!
「でもちょっと怖いかも…」
このまま着てるとおかしくなりそうだ!だが捨てるには惜しい代物でありボクは悪魔の女の子の皮を脱ぎかかったが
「ん?何コレさっきから?」
何の数字か分からないが
「なんだよ?3て?ちょっと数変わってない?」
何やら上昇しているようだ。本当に何なんだコレは?
【3%】
「
学校が終わり放課後になるとボクは突っ走る。寄宿舎の自室のクローゼットを開けるなりあの【皮】いいや有栖ちゃんを引っ張り出した。
そう女の子に変身するために…
ボクに恋人ができた。そうあの悪魔の女の子の皮である。
「あっあ!ああああ!」
皮を穿いたボクにあのお馴染みの快感が走り出した!
まるで触手に包まれているイメージがより強くなっていく!
「ひぎぃ!」
自分で名前をつけた皮そう有栖の皮を装備したボクは蜥蜴美少女になっていた。
「ハアハア…」
なんて綺麗なんだろう?
化け物であるが同時に可愛い女の子であるこの姿。
「き、綺麗だよ、可愛いよ…」
一匹の蜥蜴娘が鏡の前で魔眼をギラギラさせていた。
「ううう!」
この視線はちょっとヤバいかもでももっと…
や、やばいあまりの興奮に失神してしまった。
もしこの有栖ちゃんの姿を見られたら学園中が大パニックになるだろう。
ここは男子寮である以前に彼女は異形の化け物の女の子である。だがだがそんな心配はなかった。
「あれれ?何で皮が脱げているんだろうか?」
装備者が意識を失うと自動的皮が脱げる仕組みらしくボクは人間の少年の姿へと戻っていた。
それにしてもなんなんだよこの数字はまた上がっている?
そうだこれは友好度だろう。それはボクと有栖ちゃんの恋仲の印なんだ!
【10%】
ううっ早く皮を穿きたいおおおっ!
有栖ちゃんと体を交えるあの感覚はこの世のモノではない甘獄そのものである。
授業中なのにボクの恋人の事が脳裏を掠めるともう学生服のズボンが辛抱たまらん!状態となってしまう!
「うう!アリスちゃんううう!」
「「「………」」」
教室中から冷たい視線が可愛い顔をした少年に注ぐ。
顔立ちは女の子であるが、この通りボクはちゃんとした男の子である。
「ん、じゃあ君この問いの答えをいってみて」
教師がボクに迫るも、うわああ!宿題なんてやってないよ!
そう有栖ちゃんとの蜥蜴娘プレイに夢中になってそんな暇なんてなかった。
「ああ、そのおお…」
「宿題忘れかな?」
助けて有栖ちゃん!
そうだボクの有栖ちゃんなら助けてくれるはずである!
だってボクらは恋仲である!きっとそうだ!
「さっさとノートを見せなさい!ん?」
だが現実は虚しい。宿題忘れと鬼教師のトイレ掃除一ヶ月という地獄から逃れる事はできなかった。
「ん?なんだ君、やってあるじゃないか?!」
「ファ?!」
教室から笑い声が響く
そんなはずはない宿題を忘れたんだボクはあれれ?!
女の子のような執筆で書かれたレポート用紙にボクは気づく。
そうだ誰か女子のノートが休み時間に紛れたのだろうか?
でも
これってきっと有栖ちゃんが助けてくれたんだ!
という妄想にボクはもうムラムラしてしまった!
「はぁん!もう有栖ちゃん!可愛いおお!綺麗だおお!」
自室に帰るなりボクはムクムク音を立てて蜥蜴娘へと変身した!
おっぱいをモミモミセルフ乳絞りしまくった!
「す、すごひぃわっ!サキュバスのせいよくでアンアン!」
巫女を素材として作られた女淫魔の肉体はもう格別でしかなかった!
サキュバス化が溶けかかり彼女の人間の時の姿が霞むともうボクは絶頂し意識は闇に堕ちていった!
【30%】
「だからボクが何をしたと?」
ここは風紀委員の詰所である。
生徒会が猛威を振るうこの山奥の名門校はヤクザと同じ位置に彼らが居座っていた。
「君も噂を知ってるだろ?」
どうやら不良グループの間で変な薬が流行っているらしい。
らしいというのは薬物としての証拠があがってこない。あんだけ騒動になってるのにいくら探しても。
「で、どうしてボクが?」
「君の名前があがたんだ」
不良の何人かが謎の症状で倒れ全員発狂している。女に襲われたとか化け物とか支離滅裂な麻薬症状と見られたがそのうわ言でとある少年の名前があがった。
どきっ!
なにか心の奥底がムズムズする。やばいこのまま怪しまれれば寄宿舎の自室に隠してある皮が見つかってしまう!
女の子そっくりなボクが女の子なんかに嬉々として変身してるだなんて知れたら。
「そ!そうだ!それって集団ヒステリーとかじゃないの、だがら…」
「なにを焦っているんだい君?可愛い顔が歪んでるよ、お嬢さん」
「こ、この野郎!」
まるで女子のように可憐な少年の顔が怒りに歪む。
好きでこんななりになったんじゃねーよ!
鞄には随時、ナイフを隠し持っている。
『言われたら』切る、『〜したら』切るという幼稚ないいやアレ的な思考が見え隠れしていた。
こいつの喉笛にナイフをぶっさしてやる!
だがだが…
アレ?あれ?ナイフがない…
結局ボクは何も知らないという事で釈放された。
だがあの場にナイフがあったらボクは殺人者になっていただろう。
「やっぱり有栖ちゃんが助けてくれたんだ!」
さすがボクの嫁の有栖である。有栖ちゃんマジ天使!
その事をただの皮である有栖に話した。
「・・・・・」
「うっ!」
当然だろ?皮には意思がないだが。
現実を思い知らされた…
アニメキャラに萌え狂うような都合の良い妄想が冷めそうになるもだが…
「ウフフ、うれしいわ…あたしは君のお嫁さんですわ」
この通り皮を着込めば鈴を鳴らしたような可愛い女の子のできあがり〜!
そして今宵も女の子に変身して有栖プレイを楽しんでいた。
【90%】
「ああっん!有栖ちゃんかわいいお!綺麗だおお!」
色白の蜥蜴娘の肌を仄かに染めた淫魔が自らの女体を貪っていた。
右手は片手に収まりきれないほどの極上の果実をモミ解し尻尾をパタンパタンする仕草が可愛いのだ!
女の快感を浴びているだけでなく、ボクとしての肉体も健在でありそれを見て皮の中の本体がより興奮を覚えて精気を放出してしまった!
「くうう!」
そしてより強い快楽。そう
「ひ、ヒール?」
気がついたらボクは人間の女の人になっていた。
これが有栖ちゃんの生前の姿なのだろうか?快楽を浴びている余韻の間は彼女の記憶をまるで書物のように読み取りができる。
生前は巫女であり淫魔に侵され彼女と同じ淫魔として転生したらしい。
ど、どうしよう皮が脱げなくなってきた!
暗示なのではない、いいやそれ以上の恋でありもうボクは悩殺されまくっていたのであった!
【120%】
「フーフー」
ヤバいヤバい…
睡眠をまったくとってない事ではない。それなのに体は動き食事もしていない。
大好物であった林檎飴もまるで夢の中で食べる食物のように霞んで食った気がしないのだ。
最近変な夢を見る。
ボクは出ておらず男と女が戯れている。学園の制服をきた筋肉男が美しい女性に襲われ悲鳴のなか餌食とされる。
「あれ、ボクなにか?」
だめだそんな事もすぐに忘れる夢の記憶。
だめだ早くあの皮を着ないと…
素っ裸になるとねっとりと生暖かい皮に両足を通す。
あれ?暖かい?そしてより気持ちいい!
だがそんな事を考えている余裕すら無かった。
「あっ!あぁいいーーーーっ!」
あまりの快感にもう体がとけちゃうよおおお!
そしてのたうち回るその女体はやがてゆっくりと起き上がる。
「うっふん変身完了とぉ!」
あたしは女淫魔になるとうっとりと鏡を見据える。
「くぅやぱりサキュバス て気持ちいいわ。…てボクいま何を?」
そして口は勝手に開く
「もしもし、あたしの声が聞こえますか?」
甘毒っぽい女の声として
「うれしいやっとここまで融合率があがったようね?」
ゆ、融合て?
「わわ、わ誰だ?」
「誰って失礼わね、あたしよあたし、宿題をやったり不良を懲らしめたりする、そしてカバンのナイフを捨てたりする嫁さんです。そう貴方の永遠の恋人たる有栖よ」
ちょっとまてこれ、何がどうなってるんだ?
「皮には意思があるのよ、そう淫魔には死の概念がないわ、だからこうやって皮として残りそして獲物を…」
「い、嫌だ!」
自分で着た皮を自分から望んだ有栖ちゃんをボクは発狂拒絶し脱ぎ出した!
「ウフフ、最初は失神したら皮を脱がして逃がしてあげる予定だったけどもう限界ぃ!お嫁さんになってア・ゲ・ル」
だが腕が自らのおっぱいに伸びるだけでまったく皮が脱げない!
「あたしを愛した貴方が悪いのよ、でも嬉しいわ、こんな化け物を愛してくれて…お嫁さんだなんてアアン!」
「ああぁあああ!」
「だがら貴方を逃さない!」
「ひぎぃいい!溶けちゃう!」
ドロドロ!
解ける融けるどんどん皮の内側の肉体が溶けていった!
どんどん一緒になり
思考も
全てが混じり
ぐわっっと魔力が高まった一匹の女淫魔が佇んでいた。
その瞳には宿主が抱いていた女の子扱いに対する人間への憎しみやら邪念が渦巻いており正しく同化そのものである。
「くぅこんなモノかしらね?」
だが淫魔の本能たる男に媚びる意識も健在であり愛憎ぐちゃぐちゃな様は人間の女よりも女であった。
「さてと、虐めたあいつらを食べちゃいましょうか?」
と呟くと男漁りに繰り出したそう精気を浴びてより完全な淫魔となる為に。
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