第11話 魔法メトロ銀座線、新橋から
ここは魔法メトロ銀座線、新橋駅。
「両雄、ここに並び立つってやつね。」
第1魔法少女、渋井栞。
「栞には負けないからな。」
第2魔法少女、神代泪。
「なんでキャラクター紹介が入ってるのよ?」
第3魔法少女、恋愛結。
「エビメグはいないんだね。」
第5魔法少女、渋井谷子。
「zzz。」
第6魔法少女、森田祐名。
「どうせ恵比寿区代表で出てくるんちゃいますっか?」
祐名の使い魔兼家族のAIロボットの明治天皇。
「ドキ子が可愛ければなんでもいいのよ。ドキ。」
第7魔法少女、土器ドキ子。
「そや! あんこが美味しければ、それでええんや!」
第16魔法少女、川田マオ。
「あの真面目に鉄道を愛する気持ちはあるんですよね?」
第?魔法少女候補、鉄道子(くろがねみちこ)。
「ああ、私たちの自己紹介をするだけで、電車が3本もいっちゃった。」
「キャラクターの人数が揃ってきたから、三国志なんかもできそうな気がする。」
「各自の魔法の説明なんかしてたら、1時間以上、新橋から電車に乗れないわよ。」
ということで本シリーズの1、2を読んでもらおう。
「それでは3ターン目、いくわよ!」
「おお!」
魔法鉄道ゲーム「鉄道へ、GO!」が再開された。サイコロを振って、目的地の浅草を目指す。今回の舞台は、魔法東京メトロ銀座線。なぜ戦っているのかは、魔法渋谷高校の代表になるためである。
「ここはドキ子に任せよう。」
「ドキ!? ドキドキ!?」
栞はドキ子にサイコロを降らせようとする。ドキ子は栞と仲が悪いので、栞に頼られる展開にドキドキする。道子、栞、谷子、ドキ子のチーム魔法渋谷高校鉄道研究会。
「ドキ子なら6が出せる!」
「任せて! かわいいドキ子はサイコロの女神になるわ! ドキ。」
2ターン目、サイコロの6を出したドキ子。ドキ子にはサイコロの6を出す特殊能力、スキル、魔法がある設定にしよう。宝くじの幸福の女神ならぬ、ドキ子はサイコロの女神である。
「栞ちゃん、ドキ子を信じてくれてありがとう。ドキ。」
「ただ勝ちたいだけよ。」
感謝されて照れ隠しをする栞。
しかし栞は知らない。ドキ子だけサイコロを振ると6が出るのは、幸運過ぎて不公平である。そこで栞がサイコロを振ると1が出る設定にした。
今回は関係ないが、公式戦は、サイコロはチームメイトでローテーションで振らなければいけない。同じ人間が続けて振ることは禁止である。
「ドキドキ、サイコロ投げ! ドキ。」
ドキ子はサイコロを振った。
「6! やったー! 6だ!」
「6よ! 6! ドキ子すごい!」
「やっぱりドキ子はサイコロの女神ね! ドキ。」
サイコロの目が6が出て、歓喜する魔法渋谷高校鉄道研究会。
「6ということは、新橋から銀座、京橋、日本橋、三越前、神田、末広町ね! 秋葉原まで行けるわ!」
「おお! 魔法少女の聖地だわ!」
舞台は、渋谷でもアニメファンの聖地は、秋葉原である。
「まさかドキ子が6を出しまくるとは!?」
「こっちも6を出さないとね。」
「問題は誰がサイコロを振るのかやな。」
「zzz。」
魔法渋谷高校Bチームの泪、結、マオ、祐名は、サイコロを振る者を検討する。
「ヘッヘッヘ。」
「え? なんですの!?」
そして、3人はAIロボットの明治天皇を見つめて不気味に笑う。
「明治天皇、おまえが振れ。」
「そうそう、ロボットなら正確に6が出せるはずだろう?」
「これは責任重大やな。6以外はバラバラに分解するで。」
「zzz。」
「んんな、アホな。」
明治天皇は渋々サイコロを振る。
「おお! 6や! わての命は救われた。」
「さすが名前が天皇や。」
「よくやった! ロボットよ!」
「解体は次に持ち越しやな。チッ。」
「こんなチーム、嫌や。」
こうして両チームは電車に乗り、末広町まで進むのであった。
つづく。
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