第10話 アップデート?
ここは虎ノ門の駅。
「栞たちどうしてるかしら? 二回続けて、1だったら、まだ外苑前ね。この勝負は、もう勝ったようなものだわ。キャハハハハ!」
2ターン目が始まった。泪は栞のことを考えて馬鹿笑いす。
「アッカンベー!」
そこに6を出して、新橋まで行く栞が虎ノ門に舌を出して泪をバカにする。
「な、なに!?」
アッカンベーをして現れる栞に驚いた。
「どうして、栞がここにいるのよ!?」
「それはドキ子が6を出したからよ。」
「6!?」
谷子チームが6を出したことによって、両チームの差が現状は無くなった。
「次、結の番でしょ! さっさとサイコロを振りなさいよ!」
「ほい。」
結は魔法少女なのに魔法をかけないでサイコロを振ってしまった。
「1!?」
「やったー! これで泪たちと並んだわ!」
両チームが新橋で並んだ。戦いはふりだしに戻った。
「結!? 何やってんのよ!? どうして魔法を使わないの!?」
「だって、泪が急かすから。」
「ガーン!? 私の性なの!?」
泪たちは落ち込みながら電車に乗り込んで、電車は出発した。
「栞、これからはサイコロに魔法をかけるのはやめましょう。フェアに実力勝負で行きましょう。」
「いいわよ。望むところよ!」
こうしてサイコロに魔法をかけることは禁止された。
「今からアップデートを行います。その間、電車の運行は停止します。ご利用のお客様にはご迷惑をおかけします。情報は駅の電光掲示板か駅員にお尋ね下さい。」
その時、駅に変なアナウンスが流れた。
「アップデート? そんな電車が運行をやめる理由があったかしら?」
「人身事故でも、信号の故障でもない。安全運転の確認でもないのよね。」
栞たち一般人は、アップデートを怪しむ。
「レアなケースだわ! 鉄道のアップデートに参加しているなんて、私は鉄子として、なんて幸せなの!」
鉄道大好きの道子は幸せを全身で感じていた。
「お待たせいたしました。アップデートが終了しました。」
また変なアナウンスが駅に流れる。
「アップデート終わったんだわ。」
「嫌な予感しかしないんだけど。」
栞たちは背筋に寒気を感じる。
「変更項目は、①舞台の設定を普通の鉄道から魔法鉄道に変更。例えば、東京メトロ銀座線は会社名と思われるので使用禁止なのかな。」
アップデートの説明が行われる。
「権利問題って、難しいわよね。」
「そうよね。確定なことを知らなし、お問い合わせしても明確な答えは返ってこないものね。」
栞たち一般人には難しい。
「苦肉の策で、東京メトロロ銀座線。渋々で評価が分かれる所である。」
「メトロロ、私はカワイイと思うけど。」
「ダメ! ダサい! かわいいのはドキ子だけで十分よ! ドキ。」
「お、オリジナル性はあると思うわよ。」
栞たちの意見も賛否両論である。
「そこで本シリーズの打開策、頭に魔法という言葉をつけて乗り切ろうということになりました。魔法東京メトロ銀座線である。良く使用すると思われるのは、魔法メトロ銀座線である。」
「不思議よね。頭に魔法という言葉をつけると、問題が解消できた気になる。」
「正に魔法の言葉ね。」
ということで、メトロロ銀座線はやめて、魔法メトロ銀座線になる。
「アップデート②は、今回は関係ないけど、駅で出会ったライバルは戦闘で叩き潰すことが可能。やはり派手な戦闘シーンは必要だ。③eスポーツの指令駅の渋谷駅でメンバーの交代が可能。④登場キャラクターは、本シリーズの設定通り魔法少女になる。」
「予想通りの展開ね。」
本シリーズの2を書き終えて、その設定に合わせたら、こうなった。
「アップデートすごい! 魔法鉄道! 大好き!」
鉄道が大好きな道子だけは、ワクワクと喜んでいた。
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。