汚れ無き純粋な瞳の平凡な日常。3 魔法鉄道ゲーム編
渋谷かな
第1話 鉄道子、現る
ここはJR渋谷駅。企業名が使用がダメならRJ渋谷駅かな?
「これなんだろう?」
女子高生たちは駅の看板を見ている。
「それは鉄道ゲームよ!」
そこに一人の一人の女子高生が現れる。
「あなたは?」
「私は鉄道を愛し、鉄道に愛された女。鉄道子と書いて、くろがねみちこ! デパーチャー!」
ジャスティスの部分を鉄道らしく出発の意味のデパーチャーに変えてみた。
「あなたたちも名乗りなさい。」
「私、谷子。」
「姉の栞。」
「かわいいドキ子。」
やっぱり渋谷駅にいるのは谷子たちであった。一からキャラクターを考えなくていいシリーズもの最高。設定を変えるだけだもんね。
「で、この看板は全国女子高生鉄道ゲーム大会の告知のポスターよ。」
「全国なんたらかんたら?」
「そう、これは日本全国の電鉄の駅や線路を使い行うゲームよ。」
「今流行りのリアルゲームってやつ?」
「そうそう、例えるとeスポーツのように会場で女子高生プレイヤーがサイコロを振り、チームメイトの女子高生が実際に電車に乗って目的地を目指すの。」
昔あった、桃太郎電鉄をeスポーツとリアルゲームにした感じのイメージである。簡単なすごろくゲームである。
「おもしろそう。」
「ダメよ。怪獣ちゃん。変な人に関わってわ。さらわれるわよ。」
「このゲームのタイトルは何ていうの?」
「渋井谷子電鉄よ!」
「そんなバカな!?」
しっかりと巻き込まれる谷子。正式名称は、eスポーツとリアルゲームの鉄道による融合する。リアル鉄道eスポーツゲーム、略して、鉄道へ! GO! にしとこう。
「線路に電車が来ます。気を付けて下さい。」
山手線に電車がやって来る。
「キター! E235系! あの緑と黒の四角い顔が素敵! JR東日本の直流一般形電車なのよ! 2017年鉄道友の会ローレル賞を受賞したのよ! E231系や233系の次世代車両として開発され・・・。」
鉄道子はあまりにも鉄道が好き過ぎて話が止まらない。
「扉が閉まります。」
電車の扉が閉まろうとしている。
「いいから乗るわよ!」
「ギャアアア!? もっと説明させて!?」
谷子たちは、道子の体を掴み電車に飛び乗る。
「駆け込み乗車はおやめください。」
しっかり車内のアナウンスで怒られる。
「見て見て! 戦闘車両って、横の景色と違って、前に進んでいく景色が見れるのよ! ディズニーランドはお金持ちしか入場できないけど、電車なら先頭車両か最後尾の車両に乗れば、アトラクションの乗り物に乗っているのと同じ感覚が味わえるわよ!」
電車はお父さんの財布に優しく、子供を夢の国に連れて行ってくれるのだ。
「うおおおおー! 興奮してきた! 熱くなってきたから服を脱ぐか?」
「脱がないでいい!?」
これは良い子の作品である。
「そういえば聞いたことがある。首に一眼レフカメラをかけ、他のお客様の迷惑にならないように駅のホームの端っこで台風の日も雪の日も、洪水が来ても微動だにしない最強の種族がいると!?」
「まさか!?」
「その名は、鉄子!」
鉄道子、くろがねみちこは完全な鉄子である。
「みんな、電車の素晴らしさが分かってきたでしょ? でしょ?」
「私は本の方が好き。」
「私、カワイイ怪獣ちゃんが好き。」
「ドキ子、カワイイ自分が好き。」
谷子たちは別に電車が好きという訳ではなかった。
「谷子ちゃん、機関車トーマスの絵本だぞ。」
「わーい! 鉄道の絵本大好き。」
「怪獣ちゃんが好きなら私も好き。」
道子は谷子と栞を懐柔した。
「ドキ子ちゃん、優勝特典はJR渋谷駅で、カワイイ1日駅長さんだぞ。」
「やる! 絶対に優勝する! 何人たりともドキ子のカワイイ駅長さんは譲らない!」
こうして谷子たちは全国女子高生鉄道選手権ゲームに参加することになった。
つづく。
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