32 浅葉⑦
浅葉は資料室に入ると、ほぼ自動的にそのファイルを手にしていた。
資料が必要だったわけではない。このファイルは数ある中でも特に見飽きている部類で、むしろここになど書かれていない情報が山ほど浅葉の頭の中にあった。
しかし、ここへ来て紙を触りながら思考を巡らせていると、なぜか歯車が回転し始め、妙案が
何度も通った道ほど、新しい目で見ることは難しい。浅葉はその新しい目を、自分の中に求めていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます