第121回:グルメ小説じゃないですが……

・今回のテーマ

丁度、『仮面ライダージオウ』でタイムリーネタがあったので、それをネタにしようかと。


ずばり、料理やグルメを題材にした作品ではないのに『料理』や『食事』のシーンが出てくるのはどうしてか?


『孤独のグルメ』や『ラーメン大好き小泉さん』はほぼ食べるのがメインですよね。『だがしかし』は駄菓子を題材にしていますが、食べたりしますよね。『食戟のソーマ』や『美味しんぼ』等のグルメ対決がある作品は言うまでもありません。審査委員やそれに該当する人たちが料理を食べます。『異世界食堂』や『異世界居酒屋「のぶ」』も異世界のエピソードを入れつつも、メインはあくまでも食事シーンです。


それらは『料理』や『食事』がメインの作品なので、自分の作品には無関係。バトル小説なのに食事シーンで文字数稼ぎなんて……と甘く見ていると、痛い目を見ます。スポーツでも「減量」が必要な場面がありますよね。体重をオーバーしない為にも食事で神経を使い、メニューで悩ませるようなシーンも。そう言った箇所でリアリティを加えるのも重要と言えるでしょう。


バーチャルYouTuberの様なアバターが題材だったり、それこそ自意識を持ったロボットがメインの作品でも補給とかそれに類する行動でエネルギーを取りますよね? モンスターが題材の作品だと、食物連鎖とかあるような物も……ありそうですが……。


しかし、現代や異世界に関係なく料理シーンはあります。キャラの特徴で料理が下手な人物を『メシマズ』と例えたりしますよね。この人に料理を作らせないように止めるという場面だけでも、そのキャラが輝くとは思いませんか?


思いついたきっかけの『仮面ライダージオウ』の話に入ります。ネタバレにならない範囲で解説すると、あるエピソードで主人公のソウゴ達と敵であるタイムジャッカーで、対比と言う意味でも食事をするシーンがありました。ソウゴ達はアップルパイ、タイムジャッカーはアイスクリームを食べていましたが……これにはある例えを込めて食事シーンを加えたという考察もあります。


つまり、料理シーンにしても食事シーンにしても、キャラの設定を掘り下げる為には加えても損はないだけでなく、それぞれのキャラに印象を持たせる為のワンポイントを加える意味でもありと言えるでしょう。

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