第37話 さえない、おいらの話

 やあ、おいらです。


 おいら、もう七年ぐらい睡眠薬を二種類、眠くなる副作用のある精神安定剤を三種類飲んでるのです。処方上、これがマックスなんですって。でもさあ、夜は寝つきが悪いし、早期覚醒してしまう。じゃあ、睡眠不足か? と聞かれると、午前中と正午くらいに眠ってしまっているので、そういう意味での支障はないのです。しかし、なんで薬を飲んでる夜は眠れなくて、飲んでない昼間に寝てしまうのでしょうね? とっても不思議。考えられることは一つで、自律神経の交感神経と副交感神経がひっくり返っちゃったということ。おいらは医者ではないので、正確にはわかりませんが、これって当たってるんじゃないかなあと思っています。


 まあ、そういうわけで『サンデー・ジャポン』を観てたら、いつの間にか眠ってしまい、気がつけば、和田アキ子の顔が画面に映ってる。なんか、最近よく出会うなあ、和田アキ子。ミュージックに、Mr.シャチホコにさ。

 この頃、おいら日曜の一時ごろから、テレ東の『開運 なんでも鑑定団』の再放送を観ているのよ。この番組、雑学というか、知的好奇心をくすぐりますわ。依頼人の素人はどうでもいいんですけど、彼ら、彼女らが持ってくる依頼品にまつわる、歴史とか因縁みたいのを、ナレーターさんが丁寧に教えてくれるの。別にノートとか取っているわけではないので、すぐに記憶から消えちゃうけれど、なんか賢くなった気がします。スタッフは調べ物大変だろうな。


 さて、読みかけの本を今日中にやっつけて、お楽しみの本を早く読みたいなと思ってページを開いたんですけど、眠くて、眠くて。終章でダウン。夜、読めるかな?


 目覚めて、TV欄で見つけていた『月曜から夜ふかし』の特別版を四時過ぎから観る。面白いんだけどさあ、この前やったばっかりのVTRじゃん! もっと、古いのやってくれればよかったのに。


 五時からは、稀勢の里が引退したあと、全然観ていなかった大相撲を観ましたよ。千秋楽だからね。玉鷲が優勝かあ。まあ、おめでとう。でも三十四歳。大関は無理だね。たぶん。あと、横綱には絶対になってはダメ。玉から始まる四股名の横綱は現役中に死んじゃうからね。

 貴景勝は昇進見送りかあ。元貴乃花の弟子だと差別されるね。この成績で、御嶽海だったら昇進していたと思いますよ。

 横綱、大関はもう全員、引退しちゃえば? そうすると、番付には必ず大関がいなくてはならない決まりだから、貴景勝、おめでとう。大関になれるよ。なんてね。

 高安、遠藤、矢後……あと誰か居たっけ? 本名の関取。ちゃんと四股名をつけろ! 馬鹿野郎。ミル・マスカラスが素顔でプロレスしているようなもんだよ。違うか?


 で、相撲観ていたら、ニュース速報。一つ目は玉鷲、優勝。速報するほどのことか? 今、目で観ていたしねえ。そして、二つ目。アイドルグループ、嵐、活動休止。これはちょと驚きました。しかしよく見ると2020年末ってほとんど二年後の話だよ。発表するの早くない? まあ、ジャニーズの営業とか幹部が考えに考えて、今日の発表にしたのでしょうがね。こうなると今年の紅白、白組司会は松本くんで、来年は大野くんという、嵐メドレーリレーかな? それとも、今年は関ジャニの村上くんで笑いをとって、来年は嵐全員が司会かな? もちろん大トリは嵐。サザンもユーミンも出ないね。視聴率下がるね。


 八時からは『いだてん』第四回を観賞。まだ、観るに堪える内容です。そういえば、嘉納治五郎役の役所広司さんって、『陸王』とかいうのに出ていましたよね? 『いだてん』の初回で、マラソン大会、トップでゴールする中村勘九郎が足袋を履いていたのって、クドカン流のギャグなのかな? と思った次第であります。


 それから、九時は大泉洋がでるからって、懲りずにさあ『行列のできる 法律相談所』を観ちゃうわけです。やっぱり、大泉洋はそれほど面白くなかったけど、大泉が「芸能界で一番の変人」といって紹介したのが三谷幸喜で大笑いです。しかも、ユリオカ超特Qという三谷幸喜のそっくりさんまで出てきて、これはよかった。でも、おいらの嫌いなデヴィ・スカルノがいたので、TVを消しました。


 さあ、読み切るぞ! はい、読了。では読書日記です。


 笹本稜平『遺産 THE LEGACY』上下巻を読みました。今まで読んだ笹本さんの冒険小説は山岳小説が主体で、海洋冒険小説は『太平洋の薔薇』だけです。今回は主人公の先祖が乗っていて、沈没したガレオン船を引き上げるという話なんですけど、スペインの大金持ち、少し偏屈な海洋考古学者、トレジャーハンターを巨大企業にしちゃったアメリカ人とか多くの人間模様が交差し、さらにはご先祖さま目線(実際はその友人の目線)の話があって歴史物語を味わえたり、最新の海洋冒険器具、機械のことが載っていたりして笹本さんは、とても、勉強されているなあと思いました。文体は相変わらず簡潔で読みやすい。こんなに面白い冒険小説を書けるのに、笹本さん! なんで警察物を書くのかなあ? つまんないよ。文句を言いたいことはそれだけです。


 では。

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