シガフル

 作:北見悠平


 淡い光の中にある

 君の描いた餅になる

 夜空を翔ける星たちの

 揺れる思いを繋いでる


 猫が死ぬのが怖かった

 君が死ぬのは怖くない

 夢を見るのが怖かった

 君を見るのは怖くない


 そうじゃないんだけどって言葉

 飲み込むのは何度目だっただろう


 どうにもならない声だから

 消えていくのが定めなら

 積もって溶ける雪とかに

 気持ちを寄せたらいいのかな


 たくさんの死が降り注いで

 すぐにここから居なくなる

 もう帰らない人を思っては

 ただ深くゆっくりと沈んでいく


 そうしてまた冬がくる

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