異世界一のうつけ者

曲家 ユウキ

第1話 何でこうなった?

突然ですが、みなさんは生死について、考えたことはありませんか?

生きるとは何か?死とは何か?

一般常識的に考えれば、生とは、生命体が意思を持って動くことで、

死とは、生命体のいわゆる活動停止。

そういう考えをされていると思います。

私、摸神剣一はその生死の境にいます。


西暦2532年 2月

とある医者が、その天才的な頭脳と発想力で、エイズ(後天性免疫不全症候群)

や、てんかん、絶対に治らないと言われた

がん等、病という病が必ず治ると言われる

ところまでいきました。


西暦2904年 8月

この頃に、大量の人の死体が山のように見つかりました。

その死体は全て同じような体で

全部が正常でがんのひとつもありませんでした。

医者は召集をかけました。


結果は精神病ということでした。

それから人はストレスで人が死ぬのを知りました。


人は、精神病の対処に集中するようになりました。

だが、がん等のような病気とは違い、

なにも進歩しませんでした。


今は西暦3017年 5月

なにも進歩しないまま、約113年たってしまいました。摸神は中学一年生の頃から病室のベッドにいて、もう17歳になりました。


摸神は人間不信という判断をされました。


摸神は小学生の頃からいじめをされていました。それもすごく酷く、残酷で、

周りにいた、先生も手が出せなくなるほど。


それから、家の部屋にこもり、

ゲームとアニメざんまいでした。


だが、運の悪いことに、自分と同じ境遇の

キャラが死んでしまい、アニメもゲームも

しなくなりました。


それから病室でただ一人、心を開いて

話せる相手ができました。それは、


多島 徹(たじま とおる)


成績優秀、体育万能、誰もが認める美少年

という学年で一人はいるような人だった。


何を隠そう、摸神の相談にのったのは、

彼なのだ!!


摸神は、多島が来ることを何よりも楽しみにしている。


今日は多島がお見舞いをしにきた。


多島「今日は何か起こる...な~んて」


摸神「物騒なこというなよ。嫌になる」


多島「ごめん ごめん」


摸神「まぁいいけどよ」


多島「...あっ!そういえば最近、転生したら○○だった件シリーズが流行っててな」


摸神「へぇー、あれがか~」


多島「そうなんだよ」


摸神「いいよな~。異世界なんて行けて」


多島「そうだな」


摸神「はぁ~ 俺も異世界行きたいよ」


多島「ん?何だって?」


その時、頭の中で声がした。


???「そうか。その願い叶えてやろう」


その頃、病院は騒がしかった。

なぜか?

その理由は、病院の上にデカく黒い雲が

でていた。


その雲は、まるで怒る様にゴロゴロと音を

町にとどろかせ、叫ぶように音を響かせた。


その雲は、怒りを発散するかの如く、

病院に雷を落とした。


病院は、あちこちが壊れ、停電した。


摸神達に逃げ場はなく、雷にやられてしまった。


摸神(暗い 体が重い ここはなんだ?この体はなぜうごかない?はっ!多島は?多島はどこだ?)


???「そやつなら、先に異世界にいったぞ」


摸神(なんだ?こいつ心が読めるのか?異世界?何の話だ)


???「お主が望んだのだろう」


摸神(...あのときか!)


???「話が早くて、助かるの~」


摸神(てゆうか、あんた誰だ?)


???「言ってなかったかの~?私としたことが失敬失敬」


こいつは年を取ったじいさんみたいな

感じがした。


神王グライト「わしは、神王グライトエペレーション、気安くグライトと呼んでも構わん」


摸神(はっ?えっ?)


下部らしき者「王よ、そろそろ時間が」


神王グライト「おぉー、そろそろ時間か

悪いな少年、今すぐ異世界にいかせるからな。大丈夫、すぐに死なないようにいい

スキルと、そっちでも、言葉を通じる様に

したから。それじゃ~。」


摸神(おっ、おい!!まて!)


それから、まぶしい光に被われて、

気がついたら、


木の下で、多島に、

膝枕されていました。


座りながら退ける様になり


摸神「なっ、なっ、なっ、なにしてんだ~」


多島「ん?」ニコニコ

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