第9話 目に映るもの


「このまま南東方面の街道を突破して、寿狼山に進むぞ!」


 月島が叫ぶ。

 俺は25騎の隊列の中の最前列、〈咲銀杏〉の前側に騎乗している為、進路の様子がよく分かる。とはいっても、現時刻は午後7時45分。夏でも陽は落ちているような時間。春……4月1日ならば、なおさら暗い。街の様子なんか殆ど見えやしない。

 鎮台衛戍地や厩舎には多くのガス灯が灯っていたが、街中は全くそんなものがない。だが、まだ広まっていないだけで文化自体は取り入れられているのだろう。

 ということは、文明開化を既にしているのか? いや、俺は皇國が〈鎖国〉をしていたのかどうかすら知らないのだ。あれこれ考えたってしょうがない。

 

「あと、どれくらいで萩坂村に着くんですか?」


「今、出発したばかりだというのにせっかちな奴だな。……そうだな、此処〈えつみや湖北こほくから寿狼山を超えて、南東にある〈萩坂村はぎさかむら〉まで、8里の距離がある。このまま行けば、一時間もかからないだろう」


 8里というと……1里が約3.9㎞だから、32㎞近くも離れているのか。

 俺が元いた世界でいうと、飯綱の牟礼駅むれえきってとこから新潟の妙高市ぐらいまでの直線距離だ。いや、それだと長野県民以外は分かりにくい。となると、俺が飯綱に来るまで住んでいた千葉市から東京くらいまでか……? 

 電車を使っても一時間はかかる距離の上に、軍馬とはいえ日本の在来馬は殆どが小・中型馬。山越えに関しては何の心配もしていないが、そこまで速く走ることができるものなのだろうか。


「寿狼山ってどれぐらいの標高があるんですか?」


「確か……8ちょう(約880m)ほどだったな」


 おっと、またもや尺貫法しゃっかんほう。長さの単位に関しては西洋に合わせていないらしい。

 8町は100mよりは大きい、と漠然と覚えているから800m以上か。ってことは京都の大江山おおえやまだとか滋賀の比叡山ひえいざん辺りの標高になるのか。


「馬は本来、山越えの為の移動手段だということは分かってるんですけど、一時間かけずに踏破なんてできるものなんですか?」


「……試してみるか?」


 少し振り返りながら尋ねると月島はにやりと笑って、その右手を挙げる。そしてそのまま手を横にして前方へ振り下ろす。

 すると、夜風を切る音が一段と細かく刻まれ、より克明に感じる。

 気づけば俺が月島と話している間に、天鵞絨色びろうどいろ兵共つわものども鳶色とびいろ戦馬共せんばどもは猪突の如く猛進し、さながら武士の精神を表す菊池千本槍を思わせる疾駆。おお……と自然に感嘆が漏れる。

 舗装されていない、だが馬の蹄には有利な土色の街道をただひたすらに駆ける。両側には鎮台の衛戍地本棟と同じ様式、だがそれよりは小さい武家屋敷が軒を連ねていた。此処一帯は、城下町における侍町さむらいまちのようだ。

 ただ、あまり高尚な雰囲気ではなく武士……この国では士族というのだったか。士族の中でも、中流・下流層が住まう地区らしい。

 だが、そこで一つ疑問符が浮かぶ。


「あれ、皇室の直轄領・皇都にも士族はいるんですか?」


「いる……というよりは、の方が相応しいな。今でも名門と呼ばれるような家の者はいるが、殆どは凋落ちょうらくした」


「凋落したって……何故です? それも天元の乱に関係しているのでしょうか」


「そう……だな。よし、明日話すつもりだったが教えておこうか。風切りの音で聞こえなくなったら言ってくれ」


 そう言うが、月島の声は別に野太いわけでもないのに、よく耳に入ってくる。イケボとでもいうべきか。

 

「まず、天元の乱の後。……が起こった」


「た……祟り?」


 現代日本ならほぼ聞くことのない言葉に、若干の困惑。


「そうだ。有体に言えば〈八百万やおよろずの神々〉による、な。もっと言うなら、天元の乱を起こしたことに対する誅伐ちゅうばつだ」


「具体的には、どんな……?」


「北部を始めとする各地での急速的な寒冷化……〈大飢饉〉が巻き起こったのだ」


 その言葉に俺は、俄かには信じ難いといった表情しかできなかった。

 だって……。八百万の神々による祟りなんて言われたって、信じられるか普通? 

 確かに、出会ってから一日も経っていない月島のことを、俺はこの世界の人間の中ならば一番信頼しているはずだ。だけど、あまりにも非現実的な……なんてがり勉博士キャラになってしまいそうだ。

 この世界には魔術があるようだが、それはけして神のように非科学的なものではないのかもしれない。例えば……。

 魔術=不思議な力を引き起こす特有の元素が、この世界には存在している。

 そんな可能性をけして否定できないからだ。何歩か譲って魔術は実在するとしたって、それは神がいることの証明にはならない。

 結局何らかの手段を使って、はっきり確認できるものでないと信用できない。突き詰めれば科学って、人間って、そういうものだろう。


「信じられないか? ……まあ、そうだろうな。だが、今のところはそれでいい。

 話を続けるぞ」


 俺の表情を察したのだろうか、俺よりも馬体の後ろに跨って手綱を繰る月島は、話を再開する。

 

「その大飢饉に加えて、皇都を中心に〈魁魔かいま〉が出現した」


「魁魔……。あの群鬼とかのことですよね」


 少し脇腹の辺りに、痛みを覚える。もう傷は無いはずなのだが、トラウマのようなものがよみがえってくる。


「そうだ。現在では、種類も出現場所も数えきれないほどに存在している。奴らはこの300年に渡り、皇國の民を脅かし続けているのだ」


「もし仮にその一連の出来事が全て、八百万の神々による罰だったとしたら。……あまりに神々は、むごいことをしますね」


 一度の内乱。

 こう言ってはなんだが、たったそれだけで神々は皇國に300年も続く災厄と呪縛を振り撒いたことになる。


「皇國は、今年で建国2513年となるが……。その連綿と続いてきた歴史の中に内乱は幾度もあれど、その叛逆者の中に売国奴ばいこくどは誰一人としていなかった。……天元の乱以前にはな。皇國における歴代の叛逆者は、大なり小なり朝廷やその治世に不満を抱え挙兵したが、けして皇室の正統は否定しなかった」


 ……そうか。

 歴代の叛逆者たちに対し、天元の乱を起こした南部諸大名はどうだったか。

 いくら騙された振りをしていたとはいえ、キリスト教を盾にして皇室の正統を否定した。八百万の神々……その中には日本国・大日本皇國の総氏神であり、皇室の祖たる〈天照アマテラス大御神オオミカミ〉も含まれている。ともすれば、八百万の神々が南部諸大名の行動に怒り狂うのも、無理もない話。

 そして、そんなおぞましいキリスト教、そしてポルトガル・南部諸大名の動きを止めることができなかった、皇國の民に試練を課した。……そんな筋書きか。

 信じたわけでは無いものの、一応の納得。


「理解がいったようで何よりだ。……では続きだ。魁魔が現れた後のこと。我々の御先祖様は〈魔術まじゅつ〉を授かった」


 驚いた。てっきり魔術はこの世界に当たり前のように存在するものとばかり思っていたが、どうやら違うらしい。

 天元の乱を起こした罰として、八百万の神々は魁魔を皇國につかわした。

 それと共に、魁魔への対抗手段としての魔術を皇國人は授かったってわけか。

 ってことは逆に、皇國以外の国々は魔術を使えないということか? それって国家チートってヤツではないのだろうか。いや、そんな言葉があるかどうかは知らん。 


「そのような経緯で皇國中が揺れる中で、特に魁魔の出現数が多く混乱が渦巻いていた皇都……それを治める皇室を見限る動きが強まった。

 そこで最初に離反したのが、大飢饉によって朝廷への年貢を納められず困窮する農民が急増していた北陸ほくりく東北とうほく四国しこく諸大名だ。

 続き、南蛮貿易への参入を朝廷から幾度となく拒否されたが為に、皇室への不満が山積していた中国ちゅうごく諸大名。

 最後に、諸大名が独立し群雄割拠となった状況を鑑み、天元の乱が終結した直後の為、朝廷にも良い印象を持っていない九州きゅうしゅう南州なんしゅう東海とうかい諸大名が離反した」


 ということは、だ。この皇都を出たら……そこには敵しかいないってことか? 

 いや待て。今の話は300年以上前のことだ。流石に300年経った今なら、統一されているに決まってる。……フラグな気もするが。


「こうして皇國からほぼ全ての大名が離反したわけだが……。皇室も次第に混乱から統制を取り戻し、皇室直属だった皇都の朝廷士族ちょうていしぞくと、朝廷に恭順を誓う皇都周辺の大名を吸収合併することに成功した。また、叛乱鎮圧の為の地盤を固めるべく〈新皇都しんこうと〉と呼称された〈天照てんしょう山脈さんみゃく〉よりも内陸にあたる地方に併合勧告を出した。この新皇都というのが、今現在の皇都の領域だ」


 朝廷士族……。つまりは公家くげか。

 そして天照山脈って、何処かで聞いたことある単語だな。


「天照山脈って?」 


「ああ、これは言っていなかったか。天照山脈というのは、現在の皇都を囲む皇國最大の環状大山脈だ」


 環状大山脈って。そりゃ交通を妨げまくってるだろうなぁ……。

 それはともかく、今の話で色々と分かったことがある。今俺がいる皇都の越之宮市というのは、朝廷が新皇都として接収した土地なのだろう。

 つまり、元は士族が支配していた地ということ。だから、朝廷士族のような高位の士族しかいないはずの皇都に、中・下級層の士族が住むような武家屋敷が並んでいたのにも納得がいく。

 また月島の『いる……というよりは、の方が相応しいな』という発言からして、現在は皇都の中に身分としての士族は存在していないのだろう。

 もしかしたら越之宮鎮台衛戍地の本棟なんかも、元からあった武家屋敷をそのまま流用したものなのかもしれない。


「なるほど、理解できました。話の続きをお願いします」


「ああ。かくして、朝廷は新皇都吸収の為に動き出したわけだが……。その併合勧告にある程度の士族は軍門に下ったらしい。しかし、当然自らの土地の統治権を失うのを恐れた一部の大名たちは、勅令を無視した。越之宮市……きゅう淡江国おうみのくにという令制国りょうせいこくもその一つだった」


「……どうなったんですか? 勅令を無視した大名家は」


 俺はもしかしなくても答えが分かるような疑問を口に出す。

 その刹那、唐突な突風。


「うおっ……と……」


 それも、向かい風だ。今までは完全に追い風だったというのに。少し体勢が崩れるが、月島が支えてくれた。それと同時に月島は隷下の24騎に号する。


「総員、止まれ!」


 そう号令すると、追いついてきた軍馬達が次々に手綱を引かれて立ち止まる。

 俺は月島と共に、月島に促されるようにして下馬する。急になんだろう……と思いながら目を凝らす。


「此処は……」


 侍町を抜けて急にひらけたその場所は、いこいの広場を思わせる。とはいえ、真っ暗闇の中では周りの様子など分からない。

 もう時刻は8時を回り、人通りなど一つもない。もしかしたら月島と話している間に通行人の一人や二人いたのかもしれないが。ともかく、全くと言っていいほど周囲確認ができない。


「よし、ここらでお前に見せたいものがある」


 そう言って、月島は左手を前方に付き出す。その手には、神祇の手甲と呼ばれていたひどく焦げ付いた手甲がはめられている。そして、こう詠唱する。


「 〈神州しんしゅう高天原たかまがはらを統べし総氏神そうししんよ 我がめいもって 扶翼ふよく

   我に些少さしょう神明しんめいによる御加護ごかごを〉 」


 何だか難しい言葉が混じった詠唱。だが、次の瞬間奇跡にも似たことが起きる。

 左手……厳密にいうと神祇の手甲からまばゆい光が漏れ出しているのだ。それは確かに〈魔術〉としか言えない現象として発現している。

 しかもその光は一点を照らすだけの微量なものではなく、少なくとも半円を描くように広がり、さながら太陽光をそのまま持ってきたかのような……そんな輝き。


「どうだ? これは汎用光明魔術はんようこうみょうまじゅつこう曙光炯然しょこうけいぜん〉だ。効果は……見た通りだな」


「……凄ぇ……」


 様々な感嘆の念は全て、まさにその一言だけに集約される。魔術だの魔法だの、ゲームやラノベで何回も見てきた。それは大抵、攻撃魔法やバフ・デバフ系、後は回復魔法ばかりだった。当然のことで、そういった派手で分かりやすい魔法を描くことによってその作品の魅力や迫力を演出しているのだ。

 だが、俺はただ周囲を照らすというだけのこの魔術に、心から陶酔とうすいしていた。

 それは今まで決して存在しない、空想上の存在だと当たり前のように思っていて、それが実在するものなどと一時にでも思ったことはなかった。

 現に俺は治癒魔術とやらで、群鬼にやられていたところを助けられたらしいが、その実感は微塵も無かった。

 だからこそ、本当にそれを見たとき、それがどんなものであれ好奇心を駆り立てられるのだ。


「……見ろ。あれがお前の疑問に対する答えだ」


 月島は、魔術が照らすその先を指差す。

 それを見た瞬間、そこにあったものに息を呑む。


「え、――ッ!」


 勅令を無視した士族。此処、越之宮もそうであったらしい。

 その結末は全て目の前のが物語っていた。

 冥暗の先に照らし出されたのは、一つの石碑。かなり古いもので、刻まれた文字はよく見えない。

 だが、その中でも『越之宮城』や『落城』『守護』『切腹』などの単語が散見される。やはりか、と更に月島の指す方向へ視線を向けていくと……。


「勅令を無視した大名は全て、。朝廷の命によって新編された〈皇國軍〉によってな」

   

 月島の目に映るもの、それは小高い丘の上に建てられた石垣の跡や巨大な台座であった。

 今まで広場だと思っていたこの場所。そこは、大通りの奥にひっそりと残る哀れな反逆者の残滓ざんしだった。時代の奔流の渦に消え去っていった古強者ふるつわもの達の士魂しこんが、そこには在った。


「……これが、お前に私が見せたかったものだ。だから魔術も使った」


 再び騎乗しながら、月島は言う。


「当初の皇國軍……〈親兵隊しんぺいたい〉は、攻撃性に特化した魔術を習得し、南蛮の火縄銃を改良・量産した国産銃を装備、そして何より身分に関わらず皇室に忠誠を誓う者達のみで編成され、まさに近衛兵と言った様相だった。

 ……設立当時は、新皇都の諸大名や魁魔襲撃の鎮圧の為の少数精鋭であった親兵隊は新皇都全域で戦いを繰り広げ、数多の人々の命を奪っていった」


 それは月島の責任なんかじゃない、と言いたかった。だけど月島の表情を見て、そんな言葉ははばかられるべきだと気付いた。その表情はけして、責任に対する後悔だとか悲哀などではなく、前向きな決意のように感じられたから。


「我々は数多の罪の上に立っている。それがたとえ、旭皇陛下の為だったとしても、我々は決して自らの行いを肯定しない。今も、我々は罪を生み続けている。

 未だ、士族共は完全な支配下には入らず、徒党を組み対立を続けている。逆賊を征伐し、完全に陛下の前でこうべを垂れさせることが我々に下った勅令だ。

 ……当然、魁魔討伐の任が先ではあるがな。だから、我々には戦いをやめることが許されない。そして戦いを続ける限り、我々は罪をつくり続けるだろう。

 それを我々は絶対に、肯定し、恩赦を与えられてはいけない。そのことをお前には分かってほしかった」


 口上こうじょうを述べるように自然に、だが力強く月島は言葉を続ける。


「……お前はまだ、この世界のことを理解していない。仮にお前が我々のことを、萩坂村での戦いを通して……そうだな。憧れだとか、目標なんてものにされては困る。俺達は賛美されるような人間なんかじゃない。

 要らぬ心配だろうが、お前がそんな幻想を抱いたまま軍に志願なんぞされたら、その先に映る現実に絶望するだろうからな。……それだけだ」


 なるほど。だから、こんな時間を食ってしまうようなことを。

 だが、その心配はない。


「大丈夫ですよ。俺は誓いましたから。絶対に強くなって、元の世界に還るって。絶望だって俺の強さにしてやります。……ちょっと調子に乗りすぎですかね?」


 何回も心の中で反芻していた言葉を口に出す。俺がもし仮に軍に志願したとて、絶望なんかしない。


「……ふっ。そうだな、お前はそういう男だったな。これは時間の無駄だったやも知れないな」


 微笑しながらそう言うが、俺は決してそうは思わない。


「いえ、俺もこの国のことについてまた、よく知ることができたので。……でも、俺のせいで更に死人が出ていたらと思うと」


「心配するな。これ以上誰も死なせやしない」


 月島は鋭い双眸そうぼうを俺に向けながら、言われなくても分かっているとばかりに言い放つ。俺も表情を更に引き締め、〈咲銀杏〉に乗馬した。


「行軍再開! 進め!」


 俺達は、かつての巨城を背に向けて、走り出した。



 

 同日 午後8時30分頃 寿狼山 南東のふもと


「あともう少しだ! 駈歩を維持せよ!」


 俺達は、俺の想像以上のスピードで寿狼山の蛇行した山道を駆け上がり、麓まで駆け下りていた。俺が最初に倒れていたのもこの寿狼山だそうだが、わずかな月明かりの中進んでいるので、全く風景に見覚えは無い。

 ここまでの道程は非常に順調だ。しかし……。


「まずいな……」


「どうかしたんですか?」


 考え込む月島に俺は振り返る。


「今まで、一切の魁魔に出逢わなかった。群鬼にさえもだぞ? 相当な数が萩坂に集まっている証拠だ。中規模どころではないかもしれん」


 確かに今まで、あの赤黒い鬼やその類には全く出くわしていない。


「だが、此処で引き返すわけにはいかない。進むぞ」


 だが冷静に汗一つかかず手綱を握る月島は、やはり只者ではないと改めて思う。それから、ヒノキやブナが生い茂る山道を走ること10分。


「………見えてきたぞ!」


 そう叫ぶ月島に言われ、前を見るとそこには確かに一軒の日本家屋。恐らく、村の入り口であろう。そして、どんどん視界に捉えられる数は増えていく。

 しかし……。


「……まさかとは思ったが……まさか」


 そこにあったのは、阿鼻叫喚の地獄絵図。

 あらゆる家屋に、規模は大なり小なり火が移り、燃え盛っている。地面には5名ほどの村民と思われる無辜むこの民の亡骸。あの鬼共や、見たこともない火を吐く魁魔や空を駆ける魁魔。所々で戦っているかのような怒号も聞こえる。


 俺はそれを見て絶望なんてしない。

 俺の目にはただ、という感情が映っていた。

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