SFというジャンルはあまり読んだことがなかったのですが、(現時点で)60万字以上のこちらの作品、夢中になってぺろりと読んでしまいました。
子連れのテレビ頭ロボットと主人公の出会い、増えていく仲間たち、敵との熱いバトル…!
ドキドキワクワクしたり、きゅんと胸が切なくなって思わず涙がこぼれたり…。
丁寧で美しく読みやすい文章なので、脳内で映像化して楽しむタイプの方には特におすすめです。
そしてなんと言っても、キャラクターが魅力的なんです!
主人公の美月ちゃんは真っ直ぐで、全力で相手にぶつかっていく格好いい女の子です。
(調子に乗りやすいところは…可愛い!)
テレビ頭のロボット・ハルはまだまだ謎が多く、今後が気になります。
味方も敵も個性豊か、必ずあなたの推しが見つかります…!
まだまだ続く大長編になるそうなので、読み始めるなら今、です!!
流星群の夜、主人公は裏山のほうに謎の光が落ちていくのを目撃する。
正体を確かめに向かった雑木林の中で出会ったのは、赤ちゃんを抱えたテレビ頭のロボットだった!
という導入からスタートするSF小説。
なにしろSFということで主人公は非現実的な体験をすることになるんですが、しっかりとした文章で綴られる描写が読者の想像力を助けてくれるため、読み進めていて引っかかりを覚えることがありません。
星からの旅人に主人公が得意料理を振る舞うシーンの温かさは尊く、ずっとこれが続けばいいのにと思わされますが、物語はまだまだ始まったばかり。
予告されている非日常の到来の先に何が待ち受けているのか、期待が高まる一作です。