phase1.1

 結論を先に述べるなら、新しいアイデアが浮かぶことはなかった。その晩も、昨日と同じように、源七を抜いた家族4人でリビングで頭を突き合わせ共に考えたものの、結果は昨日とほぼ同じだった。


 穹の借りてきた本のおかげで、何一つ意見が出なかった昨日よりはましだった。これはどうだろう、という意見がぽつぽつと出たからだ。ただどれも、父と母曰く「しっくりこない」とのことだった。


 かぼちゃを使った料理が掲載しているページを眺めながら、浩美ががっくりと肩を落とした。


「ハロウィンに向けてだからかぼちゃを使ったもの……と思っていたけど、もうそれが正しいのかどうかもわからない……」

「もういっそ、かぼちゃの煮付けでも出すか」


 無表情で弦幸が呟いた。冗談が感じ取れない響きに、美月が椅子から立ち上がった。


「お父さん! うちは! 洋、食、屋!」

「わかっている……。……あ、そうだ、かぼちゃのランタンをそのまま出すのは……」

「お父さんっ!!」


 父と母がこんなことになっているのも無理はなかった。ここ一週間ほど、閉店後どころか開店中も、この新メニューの問題について頭を回転させ続けていたのだ。春夏秋冬、季節限定のメニューを出し、一年後にはそれらが一新される。源七から世代が交代された年からずっと、十五年以上、このスタンスを崩さないでいたのだ。今までネタが切れなかったのが奇跡だと、穹は少しの感心混じりに思った。


「どうしよう……」


 苦しげな両親の姿を見るのは辛い。心の中でだけ言ったつもりの声が、口をついて出てしまったときだった。美月が鋭い視線を向けてきた。


「穹! あなたね、なんで昨日からずっと黙ってるの!」

「えっ……」


 美月は立ち上がったままだった。怒りが頭上から降ってくる。


「我が家の! ミーティアのピンチなんだよ! どうでもいいみたいな顔をしてないで、真面目に考えてちょうだい!」


 黙ってやり過ごそうとしたときだ。聞き逃せない単語を耳にして、穹は勢いよく顔を上げた。


「どうでもいいだなんて、そんなこと!」

「じゃあなんでずっと無言なのよ! ……それとも、案はあるけど言えない、とか?」


 声のトーンがやや落ちる。心臓が一回大きく跳ねた。目に動揺が浮かばないように、顔を伏せる。


「……違う」

「だったらなんで!」

「……姉ちゃんがさっきから言ってる案もどうかと思うけど。バーンってしたものとかキラキラしたものとか……擬音ばかりじゃないか」

「何も言ってない人からとやかく言われたくないんだけど!」

「二人ともやめなさい!!」


 母の一喝が鶴の一声となった。父が手早く本や筆記用具などを片付け始めた。


「今日はこの辺りでやめよう。二人とも、考えてくれてありがとうな」


 こう言われては、これ以上言い合えない。まだ火種は燻っていたが、姉弟は黙った。美月が深い息を残し、席から外れる。リビングのドアを開けた後で、穹に向かって振り返った。


「穹はミーティアが嫌いなの? 継ぐ気がなくても、真面目にやらなくていい理由にはならないでしょ」


 思わず立ち上がっていた。口を開ける前に、ドアは閉められた。ぱたんという音が、いつまでもリビングに残っているようだった。


「違うのに」


 自分でも、口から出たかどうかわからなかった。それくらい小さな声量だった。

 言わないのではない、言えないのだ。


 いつからだろう。家の外だけでなく、家の中でも、喉が強張る感覚を抱くようになったのは。


 

 


「ソラには何か秘密があるようですが、今日聞き出すことは叶いませんでした。必ず聞き出したいと考えています。以上で、口頭による報告を終了させて頂きます。

宇宙に永遠の秩序と平安を。ダークマターに栄光あれ」


 立体映像が消えると、途端に辺りは闇に包まれた。窓の向こうには秋の月が浮かんでいるが、アイがそれに感傷を覚えることは無い。真っ暗闇の空きビルの一室で一人うずくまり考えるのは、一体穹はどのような秘密を抱えているのだろう、ということだ。


 秘密はどのようなものか、それを上手く聞き出す方法は。穹の秘密を聞き出すことが出来れば、捕獲計画全体の大きな一歩になるだろうという可能性が算出されていた。


 瞬間。黒電話型の通信機が、着信を告げた。一秒と経たず受話器を取ると、立体映像が表示され、暗い室内に光が生まれた。

 何かあったのだろうかと考えたが、通信の相手はセプテット・スターではなかった。


「何かご用ですか。デイジー博士」


 そこに映っていたのは、やや年を召した女性だった。アイと同じように、黒髪の上半分を後ろで一つに纏めている。


『アイ、元気にしている? 体調はどうかな?』


 デイジーはうっすらと微笑みながら聞いてきた。彼女は、アイの設計図を書き、アイの製造の中心に携わった、いわばアイを作った人間だった。


「不具合につきましてはデータをお送りしたはずですが。何も問題はなかったはずです。何かトラブルでも起こりましたか」

 アイは体全身をさっと眺めた後で、無機質に言い放った。デイジーの微笑が消え、青色の瞳が少し悲しげに染まった。俯き黙った博士に、アイは更に続く。

「それと、私をコードネームではなく、製造ネームで呼ぶのは控えたほうが宜しいかと」


 アイとはデイジーがつけた、いわゆる“プルート”の本名だった。

 ダークマターの管轄内であり、直属の研究機関であるバルジに務めているのなら、コードネームで呼ぶのが相応しい態度。なのにプルートの役職に選ばれて以降も、デイジーだけは頑なにアイと呼び続けていた。何度注意喚起しても、守らなかった。


『……いいじゃないの。今は研究所じゃなくて、お家にいるんだし』


 デイジーが目を伏せる。声はどこか沈んでいると分析できたが、何が悲しいのか、不満なのかまではわからなかった。

 気を取り直すように顔を上げると、今取り繕ったばかりのような明るい声を発した。


『今日は久々に帰ってこられたのよね。最近ダークマターからの依頼が多くて忙しくて。やっと家のベッドで眠れるの』

「そうですか。どうぞ、ゆっくりお休みなさいませ」


 アイは無表情に一つお辞儀した。デイジーの笑みがぽろぽろと剥がれ落ちていくように、先程の悲しそうな顔に戻っていった。


「それで用件は何でしょうか。知っての通り私は今潜入調査中で、業務と関係のない連絡は望ましくありません」


 なかなか通話を切ろうとせず、アイから聞いた。用件、とデイジーは視線を漂わせた。


『潜入って大変なのでしょうね。上手くいっているの?』

「大きなトラブルは発生しておりません」

『そうか。じゃあ、そっちでちゃんと生活できてる? ちゃんと食べて、しっかり寝るのよ』

「メンテナンスは怠っておりません。栄養補給も定期的に行っております」


 そうと答えたデイジーは、何か言いたげにアイを見ていた。何か用ですかと尋ねると、首を振って否定してきた。


『確か地球という星にいるんだったわよね。ここからだとどれくらい離れているのか……』


 顔が横を向いた。デイジーの視線の先には窓がある。恐らく星空を眺めているのだろう。


『元気そうで安心したわ。顔を見れて良かった。また連絡するから。何かあったらすぐ言うんだよ? 自分の体調を最優先にね』


 再び用件を聞こうとしたとき、向こうはそう言い残すと、それを最後に通話が切られた。


 受話器を戻しながら、アイは思考した。一体、デイジーは何がしたいのかと。


 地球に来てから、大体二日か三日に一度の頻度で連絡が来る。その内容には用件らしい用件が無い、なぜ連絡してくるのか不可解なものばかりだった。大体今日あったことを報告し、最後にはアイの体調を気遣う。


 毎日データを送り不具合が無いか向こうで調べているのだから、問題があるかどうかわかっているはずなのに、聞く必要の無いことをわざわざ聞いてくる。


 記憶を辿れば、ダークマターにいた頃も同じだった。仕事の都合でたまにバルジに向かうと、嬉しそうに話しかけてくる。だがアイと接していると、いつもどこか悲しげな顔をする。

 なぜこんな矛盾が生じるのかと、いくら考えても、アイの性能では正解とみられる答えを算出できなかった。


 向こうで働いていた頃は、業務があり、デイジーの不可解な言動や行動について思考することはなかった。優先順位が低く、それよりもすべき事があると、業務を最優先にしていたからだ。


 しかし、こうして潜入調査として地球にやってくると、時間ができる。よって、優先順位も変動する。つまり、何かを考える時間が全体的に増えることを意味する。


 デイジーに関する事もわからないが、あの人間達のことも、アイにとってわからなかった。


 美月も穹も未來も、まだ情報が足りず、全体の人間像がわからない。彼らは一体どういう人間なんだろう。例えばいつも楽しそうな穹が、今日はどこか沈んでいた。なぜ有機物は変化するのだろうか。計算と違うことをするのだろうか。


 それが全て、心の仕業なのだろうか。セプテットスター達は、そんな心の存在を「悪いもの」だと認識している。しかしアイは、善悪を判断できる性能を持ち合わせていない。心は善か悪か。わからなかった。


 アイは立体映像のキーボードを出現させた。潜入調査とは関係の無い、ダークマターだから頼まれた社の業務をこなしていくのが優先すべき事項と判断されたのだ。

 この星に来てから、“わからないこと”があまりにも多く出現している。向こうにいた頃は、“わからないこと”などほぼ無かったのに。

 

 


 宇宙船のリビングのドアを半分開け、中を覗く。


「あの、ハルさん……」


 部屋にハルはおり、ちょうどココロを寝かしつけ終わったようだった。「どうしたんだ?」とすぐに気づき、傍まで来てくれた。


 穹が部屋に入らずドアを半分開けた状態でいることに何か意図があると思考したのか、完全に開け放たずそのままにしてくれた。


「キッチン借りてもいいですかね……?」

「構わない」

「ありがとうございます」


 ノブを握りしめたまま、頭を軽く下げる。


「で……また、人払いを……」

「わかった。クラーレに、キッチンには近づかないよう伝えておく」

「本当にすみません」


 ドアを閉めようとしたときだ。ハルの声がかかった。


「ソラは一体、いつもキッチンで何をやっているんだ? 用途は限られているから、選択肢を絞り込むことは出来るが」


 毎回聞かれている問いだった。だから穹も、毎回同じ回答をする。


「内緒です」

「内緒か。では、言う日が来るのを待つとしよう」


 それ以上ハルは言及してこなかった。穹は今度こそドアを閉め、宇宙船内のキッチンに向かった。


 キッチンに入ると、そのドアに鍵をかけた。ノブを動かし開かないことを確認すると、調理台の上に持ってきた袋を置いた。あまりにも重くて腕が千切れるかと思っていたので、反射的にほっと息を吐いた。


 家から持ってきた食材、買い足した食材。全て合わせた重みは、予想の遙か上を行った。

その袋の隙間から、青色のノートを取り出した。ぱらぱらと捲り、中程を過ぎた辺りで手を止める。


「……“死にかけたり、仲間に裏切られたり、師範の死に遭ったりなど、様々な困難を乗り越えた勇者が見つけた幻の翼竜の卵で作ったプリンパフェ”……。まずはこれかな」


 ちょうど秋の果物も多く使われている。よし、と穹は袋の中を探り、材料を取り出した。


 昨日、あそこまで言われて、目が覚めるような思いがした。さすがに、このまま黙っているわけにはいかないと、調理用道具を出しながら思った。

 震える手を押さえながら、穹は単身、調理を開始した。

 

 穹には秘密がある。その一つが、青色のノートだった。

そこには、穹が密かに考え書き溜めていた、ミーティアの新メニュー案が書かれている。


 いつからかはわからない。もともと想像したり空想を巡らすことがかなり好きだった。紙に書き記した物語も幾つかある。ある日、いつものように空想を巡らせていたら、ふいに頭の中に何かが浮かんだ。それは一品の料理の姿だった。


 頭から消えないうちに、急いでノートに書いた。終わってから、自分が新メニューを考えたのだとわかった。


 その日を機に、様々な料理が浮かぶようになってきた。


 思いつく料理には先程のプリンのように、どういう材料を使っているかなど、裏となる設定が存在している。自分で考える想像の世界を元にしているからだ。


 つまり穹にとって、空想と料理はセットになっていた。格好いい言葉をいっぱい書いている黒い鍵付きのノートも、メニューのとっかかりを考える上では必要不可欠だったりする。


 こういう見た目だったら面白いだろうなと、外見を考え、拙いながらもその姿をノートに書き起こすだけで満足していた。外見を妄想するだけならば、いくらでも派手に出来るし無茶も通用する。書いた料理案の中には、勝手に花火が打ち上がるものや、重力を無視して浮いているもの、夜空そのものが沈んでいて、時折星が流れるなんていうメニューなどもあった。


 当時使っていたノートを半分程使った頃だった。出来上がった料理をこの目で見てみたい。紙に書かれてあるこの料理を、現実のものとして召喚したい。実際に自分で作ってみたい。そんな考えが現れたのだ。


 こんな欲が出てきたのは、自分でも予想外だった。それまでは、書くだけで満足していた。願望は無視できないほどに大きくなり、胸を弾ませながらレシピ案を元に初めて自分で作ったのが、去年だった。


 実際に作ってみて、自分に料理の才能は皆無なのだと知った。

それは、今も変わっていない。


 青色のノートに書かれている案をもとに、いくつかミーティアの新メニューに採用されそうなものを考え作ってみた。だが出来上がったものを見て、力なくうなだれた。


 前提として、完成予想図とかけ離れている。色が変だったり、装飾が倒れていたりそもそも乗らなかったり、ソースで上手く文字を書けなかったり。


 シャーベットやプリンなどのデザートから、シチューやサンドイッチなどのメインも作ってみたが、どれも自分の頭の中にあるものとは異なっていた。


 食べる気は失せていたが、それでも試食してみた。直後、暗い靄が心にかかっていくのを感じた。


 美味しくない。全て不味い。両親の作るものとは、姉の作るものとは、雲泥の差がある。


 目の前が暗くなった。どうしてだろうか。何度も何度も改良を重ねているのに。何度も見直して、ここは駄目だという部分はあらかた直してきたつもりだったのに。

 なぜ自分の考えるレシピでは駄目なのだろうか。どれも、教わったミーティア従来のレシピを土台に考えた作り方なのに。


 それとも。作り方だけでなく、隠し味などが記されている、ミーティアに受け継がれてきた「本当のレシピ」を教わったら。上手く作れるのだろうか。継ぐときに渡すといわれている、本当のレシピでつくったら。


 だが、見た目も悪い、味も悪いと来ているのだ。これでは継ぐどころか、今頼まれている新メニューとしても出すことはできない。こんなものを出した日には、ミーティアの評判は地の底まで落ちてしまう。


 全て捨てたくなったが堪えた。一度キッチンを出ると、シロを呼びに行った。


 廊下で飛び回って遊んでいたシロを抱えて、またキッチンまで戻る。調理台に並べられた料理を見た途端、シロの両目がわかりやすく輝いた。

 穹が何か言う前に料理に飛びつき、ぱくぱくと大きく口を開け、食べ始める。その顔は本当に嬉しそうで、食べる速度は早い。


「ピ!」

「ゆっくり食べるんだよ……って聞いてない、か」


 飛ぶようになってから、よりエネルギーを使うのか、シロはいつもよりたくさん食べるようになった。どんなものでも美味しいのか、この料理にもこんなに美味しそうに食べてくれる。


「ごめんねシロ……。いつも、失敗作ばかり食べさせちゃって」


 以前までは、家のキッチンを使っていた。誰もいないときを見計らい、こっそりと料理を作っていた。だがいつ誰が入ってくるかわかったものではないので、ずっと冷や汗が流れっぱなしで、心落ち着いて作ることができなかった。


 7月、未來が萬月屋という店の新メニューを作るためにこのキッチンに入ったのを機に、ここを借りることを思いついた。


 今まで考えなかったわけではないが、図々しいのではないかと考えると、どうしても言い出せなかった。ただでさえハルは逃亡中の身なのに、これ以上厄介事を抱えたらよくないと。


 しかし家でこそこそ料理するのにも限界を感じていた。その点船内のキッチンなら、美月も未來も毎日宇宙船に来るわけではないし、人の目を気にせずに使うことができる。


 思い切って頼んでみると、むしろ恐怖を覚えるほどあっさりと承諾してくれた。しかも、誰にも言わないでほしいという願いにも了承してくれたのだ。


 おかげで何度か利用しているものの、今の今まで、キッチンを使っていることはハル以外にばれていない。そのハルにも詳細は言っていない。実質、本当のことを全て知っているのは、作った料理を毎度食べてくれるシロだけだ。


 あくまでも研究なので、作る量は一人前よりも更に少なくしてある。だが一日で何度も同じものをこしらえる時など普通で、全体的な量は多くなる。

だから凄まじい食いっぷりで平らげていくシロの存在はありがたかった。眺めながら穹は、心臓の辺りを押さえた。


 料理にもミーティアにも一生懸命な美月がミーティアを継げば、将来安泰だろう。自分の出番はない。美月は完全に自分が継ぐつもりでいるし、きっと両親も継がせるなら美月に、と考えていることだろう。


 態度で現れているわけではない。実際に言われたわけでもない。それでもわかる。


 美月と比べ、技術も、熱意も、圧倒的に足りていない。こんな自分に、洋食屋を継がせようとする人がいるだろうか。むしろいたら、穹自身が、有り得ないと言うだろう。


 有り得ないのに、メニューだけは浮かぶ。頭の中の予想図をそのまま外に出せないくせに、メニューだけは浮かぶ。今使っている青色のノートは、もうじき使い切りそうだった。

 新しい料理を考えている時。この食材を使ったらどうだろう、この調味料の配合を変えたらどうだろうと思いついた時。試作を繰り返して料理の姿が明確になった時。あの一瞬一瞬に、心が幸せを覚える。

だから、やめられない。


 だが、誰のためにこんなことを続けているのか、わからなかった。


 「食べてくれてありがとうね、シロ……」


 誰かの栄養にならず消えていくより、遙かにいい。頭を撫でると、シロは尻尾を大きく振った。

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