いつも一緒に
かかおまめ-kakaomame-
一話 恋バナから。
僕の名前は卓也(仮名)。身長は小さい方で背の順ではいつも前の方だった。クラスの中では、恋バナが流行っていた。僕もその乗りに乗ってみようとその話に参加していた。
「卓也ー、お前は好きな人とかいるのー?」
僕の親友、広海(仮名)が話しかけてきた。
「好きな人?いるよー」
その時僕は好きな人がいたので一応本当の事を言った。そして、こう返した。
「広海は好きな人いる?」
「いるー」
やはり、思っていた通り広海にも好きな人がいた。好きな人がだれか知りたかったため、誰なのか聞いたら、僕の好きな人を言う代わりにということで教えてくれた。広海の好きな人は春奈(仮名)だった。普段もよくしゃべっていたりいちゃついていたので、予想通りだった。ちなみに僕の好きな人は美香(仮名)。
こうして、僕たち二人はいつもそのことについて話すようになった。
「卓也― 春奈が好きな人いるか聞いてくれん?」
「しょうがねえなぁ」
こんな感じで、僕たち二人は互いの好きな人に、好きな人がいるか聞くことになった。その結果はどちらも、好きな人はいるという答えだった。
「よし じゃあ次は誰なのか聞いてみようぜ」
僕たちはどんどん互いの好きな人に質問をしていった。
教えてくれたのは校外学習のバスの中。先に知ることが出来たのは春奈の好きな人だった。僕の好きな人を言ったら教えてくれた。その答えは、広海だった。
その瞬間僕は、うれしい気持ちと悔しい気持ちでいっぱいになった。そのあと、美香からこういわれた。
「卓也が教えてくれたら教えてあげる」
そう言われた。なんで俺なんだよ。そう思ってたけどまぁそんなことはどうでもいい。勇気を振り絞っていおうとしたけども、さすがにそんな勇気はなかった。だから、春奈に俺の好きな人を美香だと言ってもらった。そのあと春奈は美香から好きな人を教えてもらった。美香の好きな人は、今は春奈だけ知っている。緊張して胸が張り裂けそうなとき、春奈がにやにやしだした。そのにやにやはもしかして・・・とか思いつつ、美香からの返事を待った。
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