　――ああ、お前さん、どうしたんだい。

　え、なんだって。この仕事がイヤになった？

　ははは、なんだベテランみたいな顔して新人みたいなこと。

　って、なんだい、ほんとに新人さんなの？

　ほうほう、そうかい。若い子には特に嫌われるって？

　そりゃあね、この仕事はみんなに好かれる仕事じゃないよ。

　でも、大事な役目にゃかわりないじゃない。

　誰かがやんなくっちゃ、世の中回んないよ。

　そうだ。ちょいとスカッとする愉快な話をしようじゃないか。

　これをきいたら、あんたも自分の仕事に誇りを持てるようになるさ。

　俺たちってのは神さまみたいなもんなの。

　嫌われたって、ご立派だと胸張ってりゃいいんだよ。

　人間ってのはいろんな奴がいるだろ？

　それに恋愛感情が絡むと、人が変わるってこともさ。

　こいつは、俺の体験談なんだけどね――

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