第10話 なんか変じゃない?

「結。あのさ今日、……っていうかさ」


 かっちゃんはようやく漢字ドリルに取りかかっていた。

 私はもう宿題を終わらせてたから、かっちゃんに教えてあげようかな〜って思ってた。


「うん?」


 私はかっちゃんの埋められないドリルの漢字を見て、横の落書き帳に書いて書き順とか教えてあげようとしてた。


ゆいさ。今日さ、ずう〜っとなんか変じゃない?」


 かっちゃんに私は顔をのぞき込まれる。


 ドキ……ン!


 ――うわっ。

 不意打ちだ。


 だってかっちゃんのこと好きだって気づいちゃったんだもん。


 まえと同じにしたいけど出来ないよ〜。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る