第9話 嘘を100回言えば真実になる

 このタイトルは朝鮮のことわざです。


 と書けば、信じる人が続出するでしょうが、どうやら違っているようですね。韓国では、これは日本のことわざだと信じている人も多いようです。


 なんのこっちゃ。


 元ネタは、ドイツらしい。

 かの有名なナチス・ドイツの宣伝相だったヨーゼフ・ゲッベルスの言葉だと言われています。正確には「もしあなたが十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう」だと。

 プロパガンダの天才と言われている方の言葉ですから、なるほど説得力がありますね。


 昨今、ニュースを賑わせている韓国でありますが、まさにこのタイトルの通り「嘘を100回言えば真実になる」を実践しているようです。嘘をついていること自体に罪悪感など感じていない、ディベートで相手を言い負かすことに意義を感じているかのようです。

 

 事実と違っていても、議論で負かせてしまえばこっちのものだ。


 見え見えではありますが、どうやら政府の行動原理がそうみたいです。


 何でこうなるの?


 これは、どうも韓国の独自の儒教思想が影響しているみたいですね。

 論語では君子と小人の対比で語られている場合が多いです。


 君子とは徳の高い人。立派な人。素晴らしい人。リーダー。組織のトップ。

 小人とは徳の低い人。つまらない人。器の小さな人。世に害を為す人。


 こんな感じでしょうか。

 一般論としては、君子は嘘をつかないが、小人は嘘をつく。

 

 こんな風に解釈すると思います。当たり前です。


 ところが韓国では違うみたいなんですね。


 君子(徳の高い人)は嘘をついてもいい。バレなければ構わないし、相手を納得させることができればそれは君子なのです。


 なんか違う。


 ですよね。違うよね。

 でも、韓国ではそれが当たり前ニダ。


 日本との交渉では常に日本を格下として上から目線で傲慢な事を言うし、嘘ついても平気。その嘘がバレていてもさらに嘘をつき通して言い負かそうとするのです。


 自分(韓国)が君子(徳の高い人)で、相手(日本)が小人(徳の低い人)という構図が出来上がっているからなのです。


 何処でそんな基準が出来上がったのでしょうかね。まあ、例のあの歴史観なんでしょう。あの、中国が長兄、韓国が次兄、日本は三男だというアレ。

 歴史認識は自由ですが、それを現代の国際社会に適応させるなど、無茶で無謀な事だと気づかないのでしょうね。


 日韓の歴史を振り返ると、この韓国が君子で日本は小人であると仮定すると、かの国の対応がよく理解できると思います。


 豊臣秀吉は小人のくせに君主の国に侵攻した不届き者。

 日韓併合。君主の国が小人に支配されるなどありえない屈辱。


 歴史的事実をこういった感情論で彩るわけですから、慰安婦問題や徴用工問題がああもこじれるのも納得できますね。


 有利な条件で条約を結ぶことができても満足なんかしないニダ。

 セウォル号被害者である自分には永遠に保障するニダ。

 自分(韓国)に恥をかかせた輩は、永遠に謝罪と賠償をするニダ。


 これが君主の態度だとは第三者からは信じられないのですが、かの国では当たり前なのだそうです。


 例のレーダー照射問題を振り返るとこの精神構造がよく理解できます。

 日本が無礼であるとか、謙虚にだとか、国際関係において何だか不適切な言葉を多用している理由がよく分かると思います。


 韓国的な君主は間違えないのでしょうかね。間違えても、君主は謝罪したり訂正したりしないのでしょうか。小人は間違った君主にでも絶対的に従う必要があるのでしょうか。


 どうやら、韓国の理屈ではそのようです。


 レーダー照射問題を哨戒機の低空飛行問題にすり替えた韓国です。前回も紹介しましたが、哨戒機が再び低空威嚇飛行をしたと抗議してきました。24日に公開された写真が、低空飛行を裏付ける証拠だとしています。

 レーダーの画面やら赤外線カメラの映像やらがありましたが、私が注目したのが動画からキャプチャーしたという静止画です。


 この画像は、高度60~70mで飛行した証拠だと言うのに、海面が映っていません。そして、哨戒機の全高は約10mです。哨戒機の下側には約7機分のスペースがあります、つまり約70mですが、海面は見えません。


 高度や距離はレーダー画面を見ろと言う事なのでしょうが、これ、素人じゃ何のことか不明です。一番効果的なのは、自分(駆逐艦)に向かってくる哨戒機を映像でしょうが、それは出せないとしているのです。


 いや、出せばウソがばれるから?

 哨戒機のサイズから、海面までの高度は大体計算できるからね。


 そして、韓国側は、事実を否定するなら日本も証拠を出せと言っています。


 出していいのだろうか。

 また嘘がバレるだろうに。


 何とも摩訶不思議な対応なのですが、今回の論考でお分かりのように、嘘がバレることは問題じゃないのでしょう。強く言い続けることで自分(韓国)の方が立場が上だと示しているのです。


 ここで再びタイトルへと戻ります。


「嘘を100回言えば真実になる」


 韓国政府がこれを実践していることは間違いないようです。



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