カクヨム作者はカク語りき

キャラクター設定について

主人公：本間　浩

　主人公は作者自身をモデルにしています。実際、私も主人公同様に、網膜剥離により、視野の一部を欠いています。また医療福祉系の仕事をしてきました経験者です。

　この作品がリアルに感じられる人は、たぶん同業者か経験ある方です。

ヒロイン：遠野みゆき

　彼女のもつ睡眠障害については、物語上、極端に書いてあります。仕事に支障をきたすタイプの、睡眠障害を持つ方の例を参考にしています。彼女のキャラクターは、作者自身の好みのタイプを元に作っています。その方が書きやすいですよね？　え？　違うの？

病院長や総務部長

　管理職役には、やはり悪役をしていただいてます。院長の障がい者に対しての、いくつかの差別的発言は、残念なことに現実でも聞いたり、見たりします。障がい者差別への反発も、この作品のテーマの一つです。

職員たち

　このうちモデルがいるのは、事務の渡辺さんだけです。ご本人には了承いただいてます。他の専門職の人たちのキャラクターは創作ですが、実際にいそうな気がしないでもないです。

　看護師長や言語聴覚士さんは、大胆で明るい性格にふっています。これと対照的なのが、理学療法士や作業療法士さんです。どちらも理知的で冷静にふっています。

　これは意図的です。

　対比させた方が書きやすいこと、職員全員が必ずしも一枚岩とは、言い切れないことを強調するためです。

看護師さんたち

　私が知る限り、大胆で明るい性格の人が多いので、そういう性格付けにしています。あと既婚者がほとんどなのも、実体験から。

患者さんたち

　患者さんたちの症例は、脳梗塞や脳卒中、脳挫傷の典型例や、私自身が経験している例をもとにしています。

　脳梗塞や脳卒中などの患者さんは、実際に多くいます。従って、患者さん氏名はすべて匿名のアルファベットにしています。同姓同名の方がいる可能性、捨てきれませんから。