幕間 IF お供たちの親睦会
「もう! ブリッツなんて知らないわ! 蚤だらけになればいいのよ!」
「おいブラスト!」
言い争う声と家具が転がる音がして、ガチャリとドアが開くと黒い影が飛び出して宿の通路を駆けて行く。
他の扉も次々と開いていきそこから顔を出したのは眠そうな葵や他のメンバーとそのお共たち。
格好は浴衣で揃っていた。
「また~?」
時間はもう夜で寝る時間だ。
安らかな睡眠を邪魔されジト目で睨む葵。
いつもは髪を束ねているが、今はストレートに降ろしていた。
他の景保とジロウと美歌もうんざりとした顔でブリッツに目を向ける。
どうやら今回が初めてではないらしい。
「面目ねぇ」
「今度はなに?」
「毛をブラッシングしてやってたら毛玉が櫛に付いて引っかかっちまったんだが、そのまま無理やり引っ張ったらこうなった」
申し訳無さそうにするブリッツが葵に騒動の原因を訊かれ答えた。
美歌が「はぁ」と盛大にため息を吐く。
「しょーもな。大雑把なのも悪いけど、それで大騒ぎして家出か。猫は気まぐれって言うけど我がままなだけやん。テンやったら全身の毛を刈っても文句言わへんで?」
『せや、ワイは美歌ちゃんにやったら羊みたいに丸刈りにされても本望や……ってそんなわけあるかい!』
小さな毛玉はノリツッコミのスキルも有しているらしい。
痛快な美歌とテンのやり取りはいつでも健在だった。
今度は景保が口を開く。
「この間、内緒で買ったリボンのプレゼントをあげたらどうですか?」
「一つ目は嬉しがったんだがよ、一昨日喧嘩した時に色違いを出したら『気安い女と思わないで!』って無下にされた」
「景保兄ちゃんあかんて、この男、女心全然分からへんやつやから。まさか色違いのバリエーションで何回も誤魔化せると思っとるんやで」
と、隣の部屋から煽るのは美歌だ。
「お前のお供はそういう雑な扱いでも満足するだろうが! 二回ぐらいはいけると思ったんだけどなぁ」
『はー!? ワイは真心がこもっとったら何でも受け入れる懐が深い男なだけやっちゅーねん!』
ぷんすか小さな体を飛び跳ねてテンが怒りを露わにする。
この辺りのやり取りもよくあるものだった。
「ブラストちゃんが気難しいのは私たちも重々承知しているけど、こう何度も喧嘩されたら堪ったもんじゃないわよ。ねぇ豆太郎?」
『ねむねむ……』
「あー、変に起こさない方がいいわねこれ。どうせまた一晩経ったら帰って来るんだし解散でいい?」
もうこのプチ家出は慣れたものだし、この世界にレベル五十のお供を害するほどの実力者がそうはいない。
放っておいても大丈夫だと葵は足元の豆太郎を抱いて、赤ん坊をあやすように優しく背中を撫で付ける。
「あぁ、悪かったな。また適当にやって仲直りしとくからよ」
ブリッツのその言葉を皮切りに次々と扉が閉まっていき、彼も自分の部屋に戻る。
最後に残ったのは終始無言だったジロウと蛇五郎だ。
『ジロウさん、何にも言わなかったけどどうしたの?』
「
『大人ねぇ。でもそれって事なかれ主義で嫌なものに蓋してるだけじゃない? 解決にはなってないわよねぇ?』
鋭く指摘されジロウが顎を指で掻く。
子供の姿なので意味はなかったが、彼の元の姿ではヒゲがあり、それを掻くのが癖だった。
「ふーむ、そうだなぁ。じゃあちょっと蛇五郎、骨を折ってくれるか?」
『ジロウさんの頼みならお安い御用よ。でも報酬は先払いしてもらっていいかしら?』
「む、仕方あるまい。抱き枕でいいか?」
『うふ、今夜は熱い夜になりそうだわ』
白い体をクネクネとくねらせ蛇五郎とジロウも部屋に消えていった。
翌日、建物の屋根を伝ってブラストが帰ってきた。
たいていふらっと消えてもすぐに戻ってくる。よくあるパターンだった。
そこに扉が開いている部屋があってブラストは興味本位に覗いた。
『あらみんなどうしたのかしら? そんなに集まって珍しい』
部屋には豆太郎、タマ、蛇五郎、テンの四匹が集まっていた。
確かに自分の相方が大好きな彼らが,、プレイヤーを置いてお供たちだけでいるというのはかなり稀有なことだった。
『おしゃべりしてたの!』
元気よくタマが右手を挙げて答える。
お供同士で性格の相性はあるものの、もちろん本気で嫌っているものはいない。
特に精神が幼いタマや豆太郎はこのメンバーたちを繋ぐ存在でもあった。
『ブラスト帰ってきたのね。あなたもどう? 今ちょっと自分たちの相方の話をしていたところなのよ』
『にゃーんだか面白そうかしら。いいわ。付き合ってあげる』
昨日迷惑を掛けたことなどおくびにも出さずに尻尾を優雅に振りながらブラストが部屋に入ってくる。
扉を手で締めるぐらいお茶の子さいさいだ。
『(いいわねあなたたち、手はず通りやるのよ?)』
もちろん、この集まりは蛇五郎がジロウに言われて一計を案じたものだった。
他の面子もそれを聞かされ了承してここにいる。
ぐるっと輪になった間にブラストが入り、ちょこんと腰を降ろして座る。
『ブラストはなんでブリッツとけんかするの~?』
『(豆太郎ちゃんそれはストレート過ぎぃ!!)』
さっそく仕掛けたのは豆太郎。
喧嘩をさせないために彼女の胸の内を訊きたいと事前に話はしていたものの、ど直球過ぎて蛇五郎の普段半分ぐらいしか開いていない目が見開いた。
『んー? 別に喧嘩なんてしてないわ。ただ星が見たくなったから外に出ただけかしら』
『そーなんだー! そんなときもあるあるー!』
『(それで納得もしちゃだめー!)』
明らかに嘘。
なのに簡単に信じて煙に巻かれそうになる豆太郎に蛇五郎は内心焦り出す。
『えー、でもいつもブリッツと言い争ってるの! 昨日だけのことじゃないの!』
『(いいわタマちゃん! 話を戻してきたわね)』
今度はタマが上手い具合に戻してくれたので、エールを送った。
ちなみにこの中で人型なのはタマだけで、外から見ると少女と動物たちという童話にでも出てきそうな和やかでファンタジーチックな雑談会になっている。
『それは全部ブリッツが悪いかしら。他の女を見ていたり、私の取り扱いが雑なのよ』
『(って言うけど、私が見る限りじゃそんなことないんだけどね)』
一度見たことがあったのはモンスターに襲われている乗り合い馬車を助けた時に、その中にいた小さな子にすごい筋肉だとペタペタと触られたいたのを見て怒ったことだ。
子供にすら、しかも男女問わず独占欲が働くというのは考えものだった。
そしてなんだかんだ驚くのはそれだけ小さな衝突を繰り返しても。二人共が次の日にはケロっとしていることだ。
ブリッツは寝ればリセットされる良く言えばおおらかであっけらかんとした人物だから分からないでもないが、ブラストの方は繊細そうなのに何を考えているのか蛇五郎には未だ理解できていなかった。
『よう言うわ。お前が我がままなだけやろ。愛しい子にやったらワイは何でも耐えられるで?』
『狸のお化けは黙っているかしら。私とブリッツの関係はそんなありきたりなものではないの。カトリーなら分かってくれるわよね?』
『え? えぇまぁね(全然分からないわよ!)』
話を振られて適当に相槌を打つが特にそれ以上言葉が出てこない。
それ以上突っ込んで聞かないで、と蛇五郎は心の中で願うしかなかった。
このメンバーの中では比較的ブラストとの距離が近いのは蛇五郎だ。
豆太郎やタマは幼いし、テンとは全く気が合う素振りすらもないのでそうなるのも自然なことだった。
その蛇五郎からしてもブラストという黒猫は一癖も二癖もあり扱いづらい。
ブリッツとのように口論にまで発展したことは未だ無いが、それはある意味ではそれほど心を許していないとも言えた。
喧嘩するほど仲が良いとはよく言ったもので、距離がある相手とはそうそう張り合わないものだ。
『狸ちゃうわ! 天然もんのハクビシンや! ん? 『ワイはテンねんもののテンや』の方が良かったか。この洒落使えるな、覚えとこ』
ちなみにテンが手の平に指で何かを書く仕草をしながらなにか言っているが、みんないつものことだと流している。
さらに空耳かどこかで小さく、ドカ、と衝突音が聞こえたような気がした。
『まーはあーちゃんとけんかしないよ? ブラストはブリッツがきらいなの?』
『そんなことあるわけないじゃない! 彼は世界中で最も私が敬愛している人よ。お子様には分からないかもしれないけど、好きな人には完璧でいて欲しいのよ。そういうのは分からないかしら?』
『むずかしいです……』
豆太郎がしゅんと首を下げた。
けれどその理屈は蛇五郎には少しだけ理解できる。
『(好きな人だからこそ、って訳ね。まぁでも少々度が過ぎている感はあるけど、完全に理解不能よりは一歩近付いたわね)』
簡単に言えば好きな人だからこそ、だらしないよりはキチンとして欲しい、そういう感情らしかった。
ブリッツのことは大好きだけれども要求レベルと独占欲が高い。そのせいで小さな衝突を繰り返しがちになっている。
蛇五郎は少しだけ突破口が開けたような気がした。
『一流の人間は何でもパーフェクトにこなせるものなの。私はブリッツにそうなって欲しいかしら。だから私からすればあんたたちの方が不思議よ。特に葵ね。たまに女だということを忘れるわ。淑女の嗜みというものを覚えるべきね』
『あーちゃんはつよくてやさしくてかっこいーのです! だからいうことなしのひゃくてんまんてんです!』
さすがに葵のことになると豆太郎もすぐに言い返した。
蛇五郎はこのやりとりで、しめた! と思う。理想の展開だった。
『ねぇだったらさ、一つ提案なんだけどさ。みんな自分のパートナーが一番だって答えると思うんだけど、それ以外で選ぶなら誰かを言い合いっこしない? 案外他からはこう見られてるんだなぁって面白いわよきっと』
『なによそれ。私はブリッツ以外いないわよ』
くだらないとばかりにブラストが毛づくろいを始める。
『まぁそう言わないで。とりあえず私から言うわね。葵は私もパスね。美歌はまだお子様だし、あとは景保とブリッツだけどやっぱりあの逞しい筋肉に巻き付きたいわね。盛り上がったあの上腕二頭筋を締め付ける快感を一度でいいから味わってみたいわ。ジロウさんとは違った男の魅力ねぇ。うん、私はブリッツかな』
蛇五郎がそんなことを言い出すと、我関せずという態度を取っていたブラストがピクリと反応した。
それをつぶさに観察して蛇五郎はほくそ笑む。
『(ふふふ、やっぱり気になるわよね)』
もはや黒猫は白蛇の術中にハマっていた。
『じゃあ次はタマなの! タマはー、うーん、いつも遊んでくれて食べ物もくれる葵か美歌かブリッツが良いの! ジロウはあんまり遊んでくれないの!』
欲望にストレートなタマだった。
だがそこに蛇五郎からの射すくめる視線が彼女を射抜く。
蛙なら完全に金縛りにあっていたことだろう。
ちなみに興味が無いという体裁を保っているためブラストはそっぽを向いているので、そのやり取りに気付いていない。
またどこかで音が鳴った。
『あ、でもやっぱりどっちかって言うとブリッツなの!』
タマが言い直したことにブラストの自分の毛を舐める動きが止まった。
当然、これは八百長である。
蛇五郎がこの話をした時に『みんなブリッツが良いと言うように』と言い含めていた。
『へ、へぇ。み、見る目あるじゃない』
『(効いてる。効いているわ! 嫉妬は最高のスパイスよね!)』
ブラストの言葉はタマを褒める台詞でも、その感情が含まれた意味合いは違っているのが丸分かりである。
独占欲の強い彼女がこんなふうにブリッツに人気が集まればどうなるのか?
おそらくは渡すまいとしてしばらくはいざこざが収まるのではないかというのが蛇五郎の狙いだった。
『この間、やってもらった肩車で走り回るの面白かったの! 景保はやってくれないの!』
『そ、それ私知らないわよ!?』
『ブラストは昨日みたいにどっか行ってたの!』
『そ、そう……。あんた今日から肩車禁止かしら』
『えー! 意地悪なの!』
頬をぷっくりと膨らませ足をバタつかせてタマが抗議する。
もしここに葵か美歌がいたらすぐにタマに抱きついて慰めただろうがブラストは取り合わない。
『じゃあ次はワイやな。まぁブリッツでいいわ。勘弁しといたろ!』
『勘弁ってなによ! 毛むくじゃらお化け!』
『しゃーないやろ! 葵とは合わん。ジロウと景保にはワイは必要ないやろう。そうなったらあとは消去法や』
急に感情的になってきたブラストにテンは内訳を語る。
つまり彼が言いたいのは、お供という役割はプレイヤーのサポートをするのがその仕事である。
しかしそれは単なる索敵や戦闘面だけではなく、日常生活や困った時の相談役などにも及ぶというのが彼のポリシーで、熟成している景保とジロウには自分が必要で無いと自己分析をした上での除外だった。
意外とテンはしっかりと考えていたらしい。そういう意味ではまだ幼い中学生の美歌との相性はピッタリだと言える。
まぁ本心では『なんで男を一番って言わなあかんねん』と不満たらたらだったため、そんな言い回しになっていたのだが。
『納得いかないけどいいわ。最後は豆太郎、あんたよ』
いつの間にかブラストが仕切り始めている。
そのことに蛇五郎は気付いたが、水を差さずそのままニヤニヤとして黙っていた。
『うーん、うーん……』
すぐに答えが出せないようでお尻を地面に着ける豆太郎は頭を左右に振って悩み出した。
なかなか言わない彼にブラストはイライラとし始める。
『誰でもいいのよ。適当でいいわ、言いなさいよ。そんなに悩むことじゃないでしょ』
先程までの興味の無さから一変し、そう急かすも豆太郎は突然ぐるぐるとその場を回り出す。
『豆太郎ちゃん大丈夫なの?』
タマも心配になって様子を窺う。
他のお供たちも奇妙な面持ちになりながらも彼のその動きを見守った。
やがて豆太郎が顔を上げる。
『わかりません!』
時間を掛けて出たのがそんな答えだった。
『なによそれ! あんた馬鹿なの!』
全員がブリッツと言い出すんじゃないかとやきもきしていたブラストは憤慨する。
蛇五郎もこれでは作戦失敗かと諦めかけていた。
『うーんとね、よーくかんがえたの。美歌ちゃんはかわいいし、よくなでてくれるいいこ』
『せやろ! 美歌ちゃんは天使やで!』
豆太郎の評価にテンが親指を立てて悪ノリをする。
たまに美歌が悪戯で彼のことを冷たく当たるが、それも親しいからこそだった。
テンもそれは理解している。通じているからこそのツッコミとボケも兼ねた相方だった。
『景保さんはむずかしいことをかんがえてくれて、みんなをいいほうこうにみちびいてくれるひと』
『うん、景保は賢いの! タマの自慢なの!』
パートナーを褒められ思わずタマが朗らかに笑う。
ここの関係もたまに景保がタマをからかったりするが、非常に良好である。
『ジロウさんはぶっきらぼうだけどみんなのことをいちばんみていて、いちばんせきにんかんがあるすごいひと』
『そうねぇ。ジロウさん凄カワよねぇ。分かるわぁ』
ついつい蛇五郎までもがこの輪に入ってしまう。
ジロウは若い子たちの中に入るのではなく、外から楽しくしているのを見ている方が好きで居心地が良かった。
それが他よりもスキンシップが足りずぶっきらぼうに映ったりするのかもしれないが、蛇五郎はちゃんと彼のそういうところは理解していた。
だから自分以外にも分かっている子がいて嬉しくなってしまった。
『ブリッツさんはたよりになって、じぶんよりもひとをゆうせんするえらいひと』
『ふん! そんなこと言われなくても知っているかしら!』
当たり前のことを言うなとばかりにブラストはそっぽを向く。
しかし悪い気はしていない。
戦闘や何か起きた時に率先して動いて体を張るのはブリッツだ。
辛い時にも彼が声を掛け奮起させてくれる精神的支柱でもある。
彼がいるかいないかでは戦力以外の部分でも違いは大きい。
『だからえらべない!』
みんな良い人で選べない。
そういう意味のようで、豆太郎の結論に一同が絶句した。
そして蛇五郎は自分のこの作戦を恥じる。
『(誰が良いとか悪いとか決めるべきではなかったわね。しかもそれで気持ちを誘導しようなんて、私ったら危うく悪女になるところだった。豆太郎ちゃんに教えられたわ)』
『豆太郎ちゃん深イイなの!』
『へへっ、やるやん! 今日は豆坊主に一本取られたな』
なにやら勝手に囃し立てられ感動して盛り上がっているが、仕込みと違うことを言う豆太郎に誰も突っ込まない。
お供によって個性や精神年齢の違いはあれど、基本的に彼らは純粋だった。
『結局なんなのこれ? 何か意味あったのかしら』
『まぁ親睦会みたいなものよ。パートナーのことがより深く知れたでしょ?』
『ふん、私はブリッツの良いところは百個でも言えるのよ。でもまぁ、暇潰しぐらいにはなったかしら』
ブラストは立ち上がり踵を返して部屋を出て行こうとする。
『どこ行くの?』
もしまたプチ家出されたら自分のせいだ。
機嫌を損ねたかもしれないと思い、慌てて蛇五郎が止めようと尋ね、その間になんとかなだめる方法がないかと頭の中でフル回転させる。
しかし返ってきたのはそんな蛇五郎の心配とは無縁の台詞だった。
『そろそろ私が帰ってあげないとブリッツが寂しくて死んじゃうのよ』
ふてくされた風を装っているが、蛇五郎たちにはウズウズしていて早くブリッツに会いたくてしょうがないとしか聞こえなかった。
一晩会ってない上にこれだけ話を聞かされたら自分だってそうなるかもしれない、と蛇五郎は内心で思い目を細める。
だからみんな彼女の後ろ姿を黙って見送った。
ブラストがへそを曲げることが無くなったわけではないが、その日から少しだけ頻度は少なくなる。
あと美歌がこれまで以上にテンのギャグに冷たく接したり、景保がタマを肩車してそれにジロウが加わったり、葵が豆太郎にお腹いっぱいで動けなくなるまで食べ物を与えたりしたことも余談としてあった。
『ジロウさん隣の部屋でみんなと盗み聞きしてたのね?』
「こっちはこっちでお供たちが自分たちのことをどう思っているのか気になったみたいでな。すまん……」
『別にいいけど、抱き枕三日分ね。寝る前の全身マッサージも付けちゃおうかしら』
「ぐぬぬぬ……。良かろう。ついでに一ヶ月筋トレに挑戦もしてやる!」
『ふふ、あなたが私のパートナーで本当に良かったわ!』
なんていうやり取りもあったとかなかったとか。
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