こばなし

ぱーりーないつ

ひまわり

わたしは幼かった。


あなたは毎日私の所へ足を運んで、声をかけてくれた。暑いね、夏だから水もってきたよと私のためになみなみの水を持ってきてくれた。




わたしはあなたと同じくらいになった。


目を合わせると、大きくなったなあと眩しそう笑った。夏は相変わらず二人をつつみこんでいる。あなたのおかげだよと言いたかった、伝わっただろうか。




わたしはあなたよりも大きくなった。


うなだれる私の頭をそっと持ち上げて、あなたの手のひらはそっと私を撫でた。とてもきれいだった、おつかれさま、と。大きなはさみが私の首もとに当てられる。

ああ、少し寂しげに揺らぐ瞳がわたしをみつめている、夏の終わりだ。

また来年も、どうかあなたの顔を見られますように。


冷たい刃が私の首へと食い込んだ。


ジョキン。




______ひまわり

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