◆縺セ縺上≠縺�-3◆

 …俺を壊す事ができないのなら





こんなふざけた世界の方をぶっ壊してやる。





緩慢な脳みそでこの先の事を考える。


この世界をぶっ壊したいというのは本心だ。


いつか必ず成し遂げてみせる。





勿論その過程で俺が死ぬような事があったとしたら、それはそれ。大歓迎だ。





きっとこれは呪い。





死ぬ事が許されない呪い。








この世界を滅ぼす為にはまずどうしたらいい?





…。





いっそ、魔王にでもなるか。








そんな突拍子も無い事を考えてしまった自分がおかしい。


笑いを堪えるのに必死だった。





きっと俺は、俺の心はどこか壊れているのだ。





さもなくば壊れてしまった、のだろう。





足元に転がるリンの死体すらもうどうでもよくなっていた。





どこへ行こう。





ここにはもう居られない。





俺は、俺の事をもっと知らなければ。


この世界を正しく滅ぼすために。








俺にできる事なんてあるのだろうか。


いや、できる事なんて考えるのは止めだ。





やるんだ。





出来ない事でも出来るようになるんだ。


俺にはこの死ねない体がある。





死ねない体がなんの役に立つか分からない。


だけど、いつ死んだって構わないという気持ちも本当だ。





だったら死ぬ気で不可能を可能にしてみせる。





本当は、少しずつだけど予感はあった。





火竜のブレスから生き残ってしまった、その瞬間から。





もしかしたら。





そんな予感が。


だから、俺はその予感が正しいのかどうかを検証しなければいけない。





そしてそれが正しければ、きっと魔王にだってなれる。





あの、俺に無い物を全て持っている勇者を殺す事だって出来る。





そうすればこの世界を滅ぼす事も。





容易い事だ。








改めて決意する。





俺は、この世界を壊しつくす為に








魔王になる。



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