第二の人生はリアル・エロゲーマー

810後輩の100物語

遠い夢

幼い頃、ずっと同じ夢を見ていた……

その人は、いつも一人で寂しそうにしていた。

けれど、私といる時は、いつも笑ってくれていた。

今にして思えば、私に気を使っていたのだろう、もしくは、私がそうであったように、彼にとって私という存在が特別だったのでは、とも思った事もある。

ある日、私は、思いきって彼に聞いてみた。

「どうして、いつも悲しそうなの?どうして、私といる時は、笑っていてくれるの?」

その直後、突然目が覚めてしまった……その後、私は、二度と彼の夢を見なくなった……


ガキの頃、俺は、一時期、不思議な夢を見ていた…

その夢の中で、俺は、何もない場所で一人で立っていた。

夢の中には、一人の女の子がいた。

その子は、いつも一人でいた俺に、近寄ってきて、話し掛けてきた。

何をしていたかは、覚えていないが、あの子と、よく遊んでいたような記憶だけは、ある。

でも、ある日を境にその夢は、突然終わった。


二度と同じ夢は、見ないだろう……

それでも、もう一度、叶うのなら…

「あの人に」

「あの子に」

会えるのなら…

私は……

俺は……

あの時出せなかったあの答えを今度こそ

知りたい



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