最終話 これからも
昼下がりの公園、老夫婦が仲良くベンチに座り休んでいた。
「そろそろ帰りますか。おじいさん」
「そうだな帰ろう。お腹もすいたしな」
これまでのことに思いをはせ、また歩む。一歩一歩は小さく短いが長く続ければ道にもなる。その道を歩むものはいないけれど、それを見届けるものはいるだろう。
「あ、そうだ。たまにはレストランでも行きませんか?」
「行こうか。たまの贅沢も悪くはないだろう」
長く長く続きこれからも続く二人の道に幸福は続くだろう。祝福を受け続けるだろう。
「これからも一緒にいましょうね」
「なんだ急に、当たり前じゃないか」
「すみません。なんとなく聞きたくなったんです」
死が二人を分かつまで。生きる限り道は続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます